登山地図アプリのYAMAP、初心者でもムリなく歩ける標準コースタイムを全面実装。ユーザーのGPSログ80万件を分析

YAMAP、ユーザーのGPSログをもとに「標準化したコースタイム」を実装

　ヤマップは、登山地図GPSアプリ・Webサービスの「YAMAP」において、登山者のGPSログから標準化したコースタイムを正式採用、全面的に実装した。

　登山者にとって目的地までの所要時間は重要な基礎情報だが、これまでコースタイムを決めるための基準や客観的な指標が存在しなかったため、ガイドブックなどに掲載されるタイムは、すべて執筆者などの経験や主観に頼っていた。

　そこで、YAMAPユーザーのGPSログから約80万件を分析して、地形（斜度）からコースタイムを標準化する計算手法を開発。計算式は、初心者や体力に自信のない人がムリなく安全に歩くことができるペース（最大登高速度350m/h、6メッツ台）に対応している。「標準コースタイム」に沿って歩くと、自然とムリないペース配分を身につけることができるという。

登山者の軌跡データからモデルを作成

登山者ごとのペースにマッチしたモデルを作成

地形から標準コースタイムを計算する