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フィンエアー、ムーミンもやってきた日本就航40周年式典。永原支社長「これからの10年、100年も愛される翼に」

11月に創立100周年のダブルアニバーサリー

2023年4月21日 実施

フィンエアーが日本就航40周年式典を実施

 フィンエアーは4月21日、日本就航40周年を記念する式典を成田空港で実施した。

 同社の日本路線は、1983年4月23日に成田便を就航。当時の欧州路線はアンカレッジないし中東の経由便が一般的だったところ、ダグラス DC-10に燃料タンクを追加してノンストップの長距離フライトを実現、日本~ヨーロッパ間で最短最速の直行便を運航していた。

 コロナ前はフィンエアー単独で週34便、共同事業を行なっているJALが週7便で、計41便のヘルシンキ線を運航しており、日本発ヨーロッパ路線としては最大級だったものの、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を経て、現在は成田週4便、羽田週7便、関空週3便の14便に留まっている(JALは週5便)。

 日本支社長の永原範昭氏はこうした状況について、日本や韓国、中国などアジアの拠点はロシア上空を避ける迂回ルートで飛んでいるため機材繰りやコスト面の影響が強いこと、日本についてはまだ海外旅行に消極的になっているマインド面の影響があると理由を挙げ、コロナ前水準の運航規模に戻るにはまだ時間がかかることを示唆した。

 また、永原氏は式典のなかで、フィンエアーが11月に創立100周年を迎えることに言及。現存する航空会社としては6番目に古く、「これからの10年、100年と、青と白のナショナルカラーの翼がますます皆さんに愛され、日本とヨーロッパ、日本とフィンランドの往来が活発になることを願っています」と述べた。

フィンエアー 日本支社長 永原範昭氏
式典に登壇した駐日フィンランド共和国大使 タンヤ・ヤースケライネン氏
式典にはムーミンバレーからムーミントロールもお祝いにやってきた
ムーミンを交えてくす玉開披