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ANAの新しい国内線プレミアムクラス機内食を食べてきた! 甘辛でボリューム満点の厚焼き玉子のサンドイッチがイチオシ
「The Premium Kitchen」試食
2022年11月16日 17:30
- 2022年11月15日 実施
ANAは12月からスタートする国内線プレミアムクラス機内食の新コンセプト「The Premium Kitchen」を発表した。
利用客の要望を取り入れたメニュー構成に刷新するとともに、プラスチック容器を紙製の容器やリユース品に変更。これにより機内の使い捨てプラスチック使用量約1割の削減を目指すとしている。11月15日の発表会では、取締役執行役員の矢澤潤子氏が新コンセプトの概要を説明した。
矢澤氏によると、現在提供されている国内線プレミアムクラス機内食は2017年11月に導入したもので、その間にコロナウイルスのまん延という大きな環境変化があったこともあり、2022年4月に改めて利用客にアンケートを実施。朝食は手軽に食べられるサンドイッチを希望する人が多かったという。
一方、和食をメインに提供してきた「昼夕食」は、和洋どちらも希望する人が多かったため、新コンセプト「The Premium Kitchen」では、和食と洋食の両方の要素を取り入れたものに変更されることになった。
続いて、ANAケータリングサービス執行役員の清水総料理長が新メニューのこだわりなどを紹介。「朝食はボリューム感と味わいを重視したサンドイッチ。現在提供しているものより“食べた感”があるものになっているはず」とのこと。また、昼夕食については「和食の繊細さに加えて洋食の食べ応えも感じてもらえるものになっている」と太鼓判を押していた。
また新コンセプト「The Premium Kitchen」では、シェフのメッセージを記載したメニューカードが添えられ、そこにはアレルゲン情報もイラスト入りで分かりやすく掲載される。
ESG推進を実施している同社では、今回の新コンセントにおいても脱プラスチックの取り組みを進めていく。プラスチック製の機内食容器が紙製に切り替えられ、スープカップや味噌汁椀は繰り返し使用可能なリユース品に変更。そのほか、容器の留め具やおかずカップなども紙製に変更する。
この日、一部の新メニューを試食させてもらったが、個人的にはボリュームもある厚焼き玉子のサンドイッチが一番のヒット。思っていた以上に甘めの玉子焼きでマスタードの辛味と絶妙にマッチして初めて食べる美味しさだった。
蟹五目ちらし寿司の入った昼夕食は、まず彩りがよいというのが第一印象。赤魚幽庵焼きや里芋の煮物といった和食要素は、洋食要素の合鴨のスモークやタラモサラダと合って違和感なく食べられる。脇役の(?)いぶりがっこがよいアクセントになっていた。
試食にはなかったが、「食したときの口当たりのよさを大切にした」と清水総料理長が説明していた杏仁豆腐などのデザートにも期待大だ。12月1日からスタートするANAの国内線プレミアムクラス機内食をお試しあれ。