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ANAの新しい国内線プレミアムクラス機内食を食べてきた! 甘辛でボリューム満点の厚焼き玉子のサンドイッチがイチオシ

「The Premium Kitchen」試食

2022年11月15日 実施

ANAが国内線プレミアムクラス機内食の新コンセプトを発表

 ANAは12月からスタートする国内線プレミアムクラス機内食の新コンセプト「The Premium Kitchen」を発表した。

 利用客の要望を取り入れたメニュー構成に刷新するとともに、プラスチック容器を紙製の容器やリユース品に変更。これにより機内の使い捨てプラスチック使用量約1割の削減を目指すとしている。11月15日の発表会では、取締役執行役員の矢澤潤子氏が新コンセプトの概要を説明した。

「四季の彩りを五感で楽しむこだわりをシェフの思いとともにお届けします」と新コンセプトの国内線プレミアムクラス機内食を紹介した全日本空輸株式会社 取締役執行役員 矢澤潤子氏
「The Premium Kitchen」のロゴの上は、この4名のシェフのシルエットとなっている。同じ並びで記念撮影

 矢澤氏によると、現在提供されている国内線プレミアムクラス機内食は2017年11月に導入したもので、その間にコロナウイルスのまん延という大きな環境変化があったこともあり、2022年4月に改めて利用客にアンケートを実施。朝食は手軽に食べられるサンドイッチを希望する人が多かったという。

「朝食」は手軽に食べられるサンドイッチが人気。12月からは紙容器で提供する

 一方、和食をメインに提供してきた「昼夕食」は、和洋どちらも希望する人が多かったため、新コンセプト「The Premium Kitchen」では、和食と洋食の両方の要素を取り入れたものに変更されることになった。

こちらは「昼夕食」。右側の上段は和食、下段が洋食になっている

 続いて、ANAケータリングサービス執行役員の清水総料理長が新メニューのこだわりなどを紹介。「朝食はボリューム感と味わいを重視したサンドイッチ。現在提供しているものより“食べた感”があるものになっているはず」とのこと。また、昼夕食については「和食の繊細さに加えて洋食の食べ応えも感じてもらえるものになっている」と太鼓判を押していた。

「私たちANAシェフは季節感・彩り・品数というこだわりをもって調理している。新たな機内食メニューはそのこだわりをさらに磨いて考え抜いたもの」と清水総料理長

 また新コンセプト「The Premium Kitchen」では、シェフのメッセージを記載したメニューカードが添えられ、そこにはアレルゲン情報もイラスト入りで分かりやすく掲載される。

メニューカードにはアレルゲン情報を記載。裏は英語表記になっている

 ESG推進を実施している同社では、今回の新コンセントにおいても脱プラスチックの取り組みを進めていく。プラスチック製の機内食容器が紙製に切り替えられ、スープカップや味噌汁椀は繰り返し使用可能なリユース品に変更。そのほか、容器の留め具やおかずカップなども紙製に変更する。

ESGの取り組みについて説明する全日本空輸株式会社 CX推進室 商品企画部 中谷俊氏
容器の留め具やおかずカップ、バランなども紙製に変更
再生紙80%、バージン紙20%という割合の紙製容器
羽田~札幌・福岡・沖縄3路線で、10時59分以前に出発する便で提供するANA国内線プレミアムクラスの朝食
羽田~札幌・福岡・沖縄3路線で、11時00分以降に出発する便で提供するANA国内線プレミアムクラスの昼夕食
4名のANAシェフと矢澤潤子氏
国内線プレミアムクラスの新機内食を手にする同社CA

 この日、一部の新メニューを試食させてもらったが、個人的にはボリュームもある厚焼き玉子のサンドイッチが一番のヒット。思っていた以上に甘めの玉子焼きでマスタードの辛味と絶妙にマッチして初めて食べる美味しさだった。

 蟹五目ちらし寿司の入った昼夕食は、まず彩りがよいというのが第一印象。赤魚幽庵焼きや里芋の煮物といった和食要素は、洋食要素の合鴨のスモークやタラモサラダと合って違和感なく食べられる。脇役の(?)いぶりがっこがよいアクセントになっていた。

 試食にはなかったが、「食したときの口当たりのよさを大切にした」と清水総料理長が説明していた杏仁豆腐などのデザートにも期待大だ。12月1日からスタートするANAの国内線プレミアムクラス機内食をお試しあれ。

左は生ハムとポテトのデニッシュ。アスパラやパプリカなども乗っていてたくさんの食材が使われているのが分かる
昼食・夕食の一例。左側は冷めていても美味しいちらし寿司
食べる楽しみ、知る楽しみが詰まった新コンセプトの国内線プレミアムクラス機内食は12月から