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横浜に「イオン天王町ショッピングセンター」18日開業。早速行ってみた! 冷凍食品を強化した食料品売場やフードコートほか、42の専門店が集まる

2022年10月18日 オープン

相鉄線の天王町駅~星川駅間にオープンする「イオン天王町ショッピングセンター」

 イオンは10月18日に「イオン天王町ショッピングセンター」(神奈川県横浜市保土ケ谷区川辺町3-5)をオープンする。

 2020年に閉店した「イオン天王町店」を新しく建て替えたもので、1977年に「ニチイ天王町店ショッピングデパート」として開業してから、1992年に「天王町サティ」、2011年に「イオン」と屋号を変えつつ約43年間、地域に愛されてきた店舗だ。開業に先立ち、報道陣に店舗の一部が公開された。

店内はオープンに向けて急ピッチで準備が進められていた

 イオン天王町ショッピングセンターのコンセプトは「生活者起点で地域とつながる普段使いの体験拠点」。同社の最新フォーマットを揃えた3階建ての造りになっている。地域で唯一のワンストップショッピングを提供する「イオンスタイル天王町」を核店舗とし、利用客や従業員から寄せられていた声を店舗の設計に反映させた生鮮食品の展開強化、カフェやフードコートなどを設置するなど、利便性に加えて居心地のよい空間を追求しているのが特徴だ。

 フロア構成は、1階が「フード&ウェルネス」、2階が「ライフスタイルファッション&カルチャー」、3階が「キッズ&ファミリー&スポーツ」のフロアになっており、イオンスタイル天王町のほか、物販や飲食、クリニックなど、地域のニーズに応える42の専門店で構成されている。

1階フロアマップ
2階フロアマップ
3階フロアマップ

1階の食料品売場は、冷凍食品のラインアップを大幅強化

 1階は食料品売場とドラッグコーナー、専門店で構成されている。そのなかでも特に力を入れたというのが冷凍食品コーナーで、浦安市にある「イオンスタイル新浦安」に次ぐ2番目に大きな売場となっており、およそ1000品目を取りそろえている。

 便利で時短につながることからファミリー層に人気の冷凍食品は、コロナ禍においてさらに需要が増している。美味しさへのニーズにも応え、普段使いできる商品から少し贅沢なレストラン商品まで幅広いラインアップを用意。またスイーツの品揃えも大幅に強化したという。

食料品売場の目玉は、ラインアップを大幅に拡充した冷凍食品コーナー。こちらのコーナーは水色のフローズンカラーで統一されている
ズラリと並ぶ1000アイテムは見ているだけでも楽しい
有名レストランが手掛ける高級冷凍食品も取り扱う
スイーツコーナーも豊富な品揃え

 ドラッグコーナーに併設されている化粧品売場にも新店舗ならではの工夫が見られる。しっかりとした接客を希望する客向けの従来型の売場、簡単な説明をしてもらえる売場、セルフで商品をじっくり見たい客向けの売場と3つに分かれており、多くの人が気軽に立ち寄れるようにしている。

 お酒売場では、特にクラフトビールの品揃えを充実させており、横浜の醸造所3社のクラフトビールをはじめ、日本や世界各地から集めた約200種類のクラフトビールを取り扱う。

3タイプの売場で構成される化粧品コーナー
クラフトビールも豊富なお酒売場

 店舗での直接販売だけでなく、インターネットで買い物できる「おうちでイオン イオンネットスーパー」も展開する予定だ。こちらはスマホやPCから注文した商品を店舗から自宅(保土ヶ谷区エリアを中心とした配送区域)に届けてくれる便利なサービスになっている。

 加えて、インターネットから注文した商品をクルマに乗ったまま受け取れる「ドライブピックアップ」、店内専用のカウンターで受け取る「カウンターピックアップ」、対面対応を必要としない利用客にはロッカーで受け取る「ロッカーピックアップ」も用意されており、それぞれのニーズに合わせたサービスを提供する。

 直接販売においては、店舗で購入した商品を配送してくれる「イオンの即日便」も利用できるので、高齢者も安心して買い物してほしいとのことだ。

ネットスーパーの便利さを紹介しているデジタルサイネージ
売場に行かずに商品を受け取れるロッカー
カウンターで商品を受け取ることもできる

2階にはスマート家電を体験できるコーナーや赤ちゃんの授乳室を設置

 2階「ライフスタイルファッション&カルチャー」フロアにある家電コーナーでは、モバイル端末やIoT家電、AI家電などを揃えており、デジタルの長所を取り入れた暮らしを提案する複合型売場「スマートライフコーナー」を新たに設置している。

 スマホから操作できる洗濯機などのデモ機が置かれており、どのように動作するのか実際に体験できる。イオンのブランドである「ホームコーディ」商品も多数置かれており、生活雑貨などはこちらで購入することができる。

2階では家電や生活雑貨などを取り扱う
家電コーナーにはスマート家電のデモ機も置かれている
ホームコーディの商品や今話題の節電対策アイテムを多数販売

 天王町は横浜駅に近い人気のエリアであることから赤ちゃん連れのファミリーも多く、授乳やおむつ替えに利用できる「赤ちゃん休憩室」も最新設備に生まれ変わっている。おむつの交換台のほか、鍵付きの個室が4部屋あり、そのうちの1室は家族で利用できるファミリー授乳室になっているので、父親が授乳できる環境も整っている。

 入口に設置されているデジタルサイネージ、もしくは「キッズリパブリックアプリ」で空き状況も簡単に確認できる。

赤ちゃん休憩室には鍵付きの個室が4部屋用意されている
こちらは母親専用の個室。ファミリー授乳室とは色で区別されている
おむつ交換台
入口にあるデジタルサイネージで利用状況を確認できる

3階に500席収容のフードコート。和食やラーメンなど8店舗が入る

 3階にはキッズ向け売場、トラベル用品売場、スポーツ用品売場などが設置されている。スポーツ用品売場の隣には、本格的なマシントレーニングや横浜の景色を見ながら走れるルームランナーなどを備えたスポーツジムもオープンする。

3階ではスポーツ用品などを取り扱う
スポーツジムも併設。開放的なロケーションになっており、横浜ランドマークタワーが見える

 人気を集めそうなのが、500席を用意したフードコート「かるがもキッチン」だ。こちらには「マクドナルド」「ハマバーグ」「大戸屋ごはん処」「淡麗拉麺 己巳(つちのとみ)」「香川一福」「長崎ちゃんぽんリンガーハット」「ケンタッキーフライドチキン」「サーティーワンアイスクリーム」の8店舗が軒を連ねる。

 乳幼児用の座席テーブルに、子供用として低くしたテーブルとイスなどを備えたファミリー向けのエリアが用意されているほか、外に出られるテラス席もある。ちなみに「かるがもキッチン」の名称は、かるがもが保土ヶ谷区の区の鳥に指定されていることから付けられている。

500席あるフードコート「かるがもキッチン」
大きな窓を採用しており、室内でも明るい雰囲気になっている
ベビーシートを備えたカウンターテーブル
子供用のテーブルとイス
気持ちのよいテラス席

DX化推進で従業員も働きやすく

 イオンスタイル天王町では、従業員の働き方にも配慮した最新の設備を導入している。勤務計画の自動作成システム「AIワーク」を活用し、計画作成業務を減らしサービス向上につなげるほか、従業員は自身のスマホから勤務希望の提出や勤務シフトの確認もできる。

 バックヤードに設置されている情報共有ツール「MaIボード」はリアルタイムで売上などを確認できるほか、業務における指示やアイデアなども記録して表示できるデバイスになっている。こちらを活用することですぐに情報を共有でき、今までプリントして配布していた書類も月間で3000枚ほど削減できるという。よりスマートな店舗運営が可能になっている点も、最新店舗ならではだ。

バックヤードに設置されている「MaIボード」は、各種情報を従業員が簡単に共有できるデバイス
こちらでシフト確認も行なえる。勤務計画はAIがさまざまな情報をもとに最適なシフトを自動生成してくれる
手書きメモを残すこともでき、業務指示にも使える

 今回、紹介していない42ある専門店には「スターバックス」「スシロー」「餃子の王将」「ミスタードーナツ」「無印良品」「UNIQLO(ユニクロ)」といった人気店もある。そのほか美容室や理容店、歯科、内科、小児科といったクリニックも入居しており、より多くのニーズに対応する。一時閉店から2年を経て、さらに魅力的になった施設に注目だ。

イオン天王町ショッピングセンター

営業時間:
イオンスタイル天王町 8時~22時30分(食品)/9時~22時(衣料・暮らしの品)
イオン薬局(調剤薬局) 9時~21時
専門店 10時~21時(店舗により異なる)
駐車台数: 約520台(屋上約290台/地下約230台)
売場面積: 約2万185m2(直営売場約1万1385m2/専門店約8800m2