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「ヒルトン広島」10月22日グランドオープン。地元の自然美と伝統工芸を取り入れた上質な客室&充実施設を見てきた

中国・四国地方初となるフラッグシップブランドホテル

2022年9月1日 開業

2022年10月22日 グランドオープン

9月1日に開業した「ヒルトン広島」。10月22日にグランドオープンを迎える

 ヒルトンは、「ヒルトン広島」(広島県広島市中区富士見町11-12)を9月1日に開業した。中国・四国地方では初の「ヒルトン・ホテル&リゾーツ」フラッグシップブランドとして、ちょうど600軒目(「ヒルトン・ドバイ・パーム」も同日)の開業となる。グランドオープンを迎える10月22日までは、予約を一定数に抑えるなどしたソフトオープンとして営業中。この間に行なわれた内覧会に参加したので詳しくお伝えしよう。

観光やビジネスの拠点に便利なロケーション

「ヒルトン広島」は広島駅からクルマで10分ほどの、平和大通りと駅前通りの交差点近くの繁華街に立地。世界遺産の原爆ドームと平和記念公園は徒歩圏内で、観光やビジネスの拠点としても便利なロケーションにある。

 地下1階、地上22階の建物に全420の客室を有し、オールデイダイニングを含む4つのレストラン&バーにコンベンション施設、会議室、チャペルを含む婚礼施設などを備えている。そのほかプールやジム、サウナが入るフィットネスセンターや本格スパ施設「スパ・バイ・ロクシタン(Spa by L'OCCITANE)」も用意され、フルサービスのホテルとなっている。

ヒルトン広島の夜。「Hilton」のロゴが遠くからも映える
外観近景。駅前通りはかなり広い。ちょうどアンダーパスの脇道沿い
駅前通りと中央通りの交差点から見ている外観
2~3階の正面。コンベンション施設、会議室などがあり、横に長い造り
2~3階の夜景
正面見上げ
ホテル22階から山側の眺め。左右を貫くのが緑豊かな平和大通り

 1階ロビーは、通りからの日差しがよく入る明るい空間が演出されていて、中央にはバーカウンターを備えた「フローラウンジ」がある。ショーケース内には、ヒルトン広島の全スイーツ類を担当するペストリーシェフ・鷲見真奈美氏が作るスイーツが飾られている。午後にはアフタヌーンティーや、夕方からはバーとしても楽しむことができ、もちろん昼夜問わず食事のメニューもある。

1階エントランス
エントランスホール。見事な盆栽が迎える
外壁に施された麻の葉文様や亀甲文様などを組み合わせた装飾
1階ロビー。エントランスホールから入ったところ
レセプションカウンター
ロビーは日差しが入って明るい空間
通りに面した席
1階ロビー内には「フローラウンジ」がある
ショーケースにはスイーツが並ぶ
カウンターも備えている
ショーケース内のスイーツ例。ペストリーシェフ・鷲見真奈美氏が手掛けている
種類豊富な飲料も。もちろんエスプレッソや紅茶もある
1階のエレベーターホール
エレベーターホール壁面にはアートが飾られている

6階にレストランとバー、2~4階に会議室や婚礼施設

 1階ロビーにある「フローラウンジ」以外に、6階にオールデイダイニング「モザイク」、日本料理の「泉水(せんすい)」、バー&ラウンジ「ZATTA」がある。

「モザイク」では、ライブキッチンもあるビュッフェ形式で朝食(6時30分~)からディナー(~22時)まで楽しめる。「泉水」は、懐石料理のテーブル席、寿司カウンター、鉄板焼きカウンターや個室が用意されている。「ZATTA」では、船をイメージしたバーカウンターを備え、バータイムはもちろん、ランチやアフタヌーンティーも楽しめる。

 なおレストランでの食関連の体験については、次回の記事で詳しくお伝えする予定。

6階のオールデイダイニング「モザイク」
「モザイク」のビュッフェコーナー
懐石料理を中心とした日本料理「泉水」
「泉水」には鉄板焼きや寿司カウンターもある
船のような特徴あるカウンターがあるバー「ZATTA」

 2階から4階にかけては、コンベンション向けのボールルーム、会議室、婚礼施設などを備える。会議室など各部屋には広島に由来する川の名前が付けられている。

 チャペルはキリスト教式と人前式に対応する。広島の太田川上流にある三段峡をイメージし、ラグジュアリーホテルのインテリアを数多く手掛けるハーシュ・ベドナー・アソシエイツがデザインしている。

 グランドボールルームは、正餐で680名、立食で1000名以上収容可能で、3エリアまで分割して使うこともできる。275インチが2台と220インチが3台と大型のLEDディスプレイが備えられ、プロジェクションマッピングにも対応している。映像に合わせた派手な光の演出が可能になっている。自動車など大型機材を搬入するエレベーターも備えられ、大規模なコンベンションにも対応する。

4階にあるチャペル。キリスト教式にのみ対応
三段峡をイメージしている
十字架には外光が降り注ぐ
ホワイエにある待合スペース
会議室前の廊下
中会議室「江の川」
グランドボールルーム前ホワイエ
グランドボールルーム。2ブロックを使って仕切られた状態
LEDディスプレイとプロジェクションマッピングの演出
結婚式を想定した光の演出
花火の派手な演出は迫力がある

5階はフィットネスセンターと本格スパ

 5階には、20mの屋内プールとジャグジー、サウナ、24時間利用可能なジムが入ったフィットネスセンターがある。ここは宿泊客であれば無料で利用可能。ほかにスパ施設「スパ・バイ・ロクシタン」もあり、ボディやフェイシャル、フット、アイケアのオールハンドメニューの施術が堪能できる。

「スパ・バイ・ロクシタン」は5つ星ホテル内に併設されていて、現在世界70か所で展開している。もちろん四国、中国地方では初となる。ほかにもロクシタンスパは、世界105店舗で展開している。スパに関しては次回、体験した様子を含め詳細お伝えする。

20mの屋内プール。間接照明と壁の赤の差し色で上質感がある
外の景色も存分に楽しめる
ジャグジーも用意されている
24時間使うことができるジム
テクノジムの最新マシンが揃っている。昼間はスタッフが在中
スパ施設「スパ・バイ・ロクシタン」

19階から上はエグゼクティブフロア

 客室のうち19階から最上階の22階は「エグゼクティブフロア」になっている。ここでは専用ラウンジ「エグゼクティブラウンジ」を利用できる特典が付くほか、アメニティが通常のオリジナルのものに加え、ロクシタンのアメニティセットが追加される。

「エグゼクティブラウンジ」は最上階22階にあり、眺望がいいことは言うまでもないが、ゆったりと落ち着いて仕事ができる造りになっている。チェックアウト後も30分までなら利用可能だ。午後のアフタヌーンティーの時間帯には、コーヒーや紅茶とともに軽食やケーキが、夕刻からのイブニングカクテル時間帯にはアルコールと一品料理も提供される。

最上階22階にある宿泊者専用の「エグゼクティブラウンジ」
22階からの眺望は抜群だ
使いやすそうなカウンター席
仕切られてリラックスできるスペースも用意されている
エグゼクティブラウンジのエントランス

 エグゼクティブフロアの22階にあり、もっとも広い162.63m2の「プレジデンシャルスイート」は1室のみ。インターコネクトできる付き人用の別室も用意され、そちらも含めると200m2になる。これより少し小ぶりの「プレミアムスイート」は126.84m2で、3室用意される。小さめとはいえ、家族など4名で利用しても十分な広さがある。

エグゼクティブフロアにあり、もっとも広く1室のみの「プレジデンシャルスイート」
瀬戸内海側の角部屋で、気持ちのいい眺め
窓際には足をのばしてくつろげるカウチがある
ダイニングテーブルも広い
執務用のデスクも備え付けられている
「プレジデンシャルスイート」の寝室。キングサイズのダブルベッド
浴室からはガラス張りの造りになっている
洗面と浴室は広く一体化されている
廊下に飾られたアート
「プレミアムスイート」。プレジデンシャルスイートをやや小ぶりにしたイメージ
ダイニングテーブルには8名分の椅子
プレジデンシャルスイートを踏襲したデザイン
眺望もとてもよくくつろげる
大きなデスクが用意されている

 リビングが広く、大きめのデスクがある「デラックススイート」は、85.9m2あり5室用意されている。大きめのデスクがなく、ベッドルームの窓際に長いカウチがある「ワンベッドスイート」は71.16m2で、7室ある。

リビングが広く、大きめのデスクがある「デラックススイート」
眺望がいい「デラックススイート」寝室。夜景もよさそうだ
眺望をいかすため、テレビが上下し収納される仕組み
浴室と洗面はバスタブが解放された造り
「ワンベッドスイート」リビング。デスクはないがくつろぐにはいい感じ
「ワンベッドスイート」寝室
浴室と洗面
浴室はシャワーと浴槽が別になっている
スイートにはロクシタンのアメニティセットが加わる
スイートの特徴としてトイレに洗面が別に付く
各部屋には異なるアートが飾られている

広めに造られている一般的な客室

 試泊したのはエグゼクティブラウンジが利用できる19階の「エグゼクティブツイン」だったが、部屋のタイプとしては「デラックスツイン」とほぼ同等だ。この「デラックスツイン」がもっとも室数を多く揃えているオーソドックスなタイプで124室ある。これらも含めて最小でも35.62m2あり、全室が広めの余裕をもったサイズの部屋だといえる。7階~12階までが「デラックス」タイプ、13階~18階がやや上質感ある「プレミアム」タイプに分かれている。

宿泊した「エグゼクティブツイン」
ベッドサイド周り
ここは19階なので眺望もいい
洗面と浴室
すべての部屋でシャワーと大きめのバスタブで分かれている
トイレも分かれた作りでドアがある
全室に大型のテレビがある
スーツケースを広げる台がある
コーヒーは流行のネスプレッソ。食器も上質
冷蔵庫のなか。ミネラルウォーターは環境を配慮しボトルで提供
ヒルトンオリジナルのアメニティ
シャワーには別にアメニティが置かれている
フェイシャルソープ
ベッドサイドの装備品
読書灯は引き出すと点灯する。USBの充電ポートもある
デスク近くにもUSB充電ポートやコンセント
ルームキーは木でできている
「プレミアムキング」
ワンベッドの部屋には窓際にカウチが置かれる
「デラックスツイン」

 また、車椅子で宿泊できる「デラックスキング・アクセシブルルーム」が8室用意されている。バスタブが省かれ座った状態でシャワーが浴びられるようになっている。ほかにも広めのトイレなどが設けられ、ドアから外をのぞくドアスコープが低い位置に付いているなど、車椅子ユーザーに配慮がある。また必ずコネクトできるようになっていて、介助者と一緒に泊まりやすい環境となっている。

「デラックスキング・アクセシブルルーム」ワンベッドだが車椅子の移動を考えカウチは省かれている
アクセシブルルームの洗面と浴室
アクセシブルルームの浴室はバスタブがなく腰を掛けられる仕様
アクセシブルルームのトイレ周り
廊下は各階共通。瀬戸内の波をイメージした絨毯
ルームナンバーがバックライトでほのかに光る演出
コーナーなどにアートが展示してあり、魅了される
客室階のエレベーターホール
エレベーターのかご内ミラーにも麻の葉文様などの装飾が施されている

国際的な平和都市・広島。美味しい地元食材の数々でおもてなし

 内覧会では、ヒルトン広島総支配人サミュエル・ピーター氏が次のように挨拶した。

「広島にようこそいらっしゃいました! 広島には宮島をはじめとした、旅行者の心をとらえる魅力的な観光スポットがたくさんあります。2023年は主要国首脳会議(G7サミット)も開催される予定で、平和関連学会や国際会議などが開催される国際的な平和都市でもあります。美味しい地元の食材の数々や、それとマッチするお酒も豊富に用意して、お迎えできることを心待ちにしています。ぜひ、ヒルトン広島に足を運んでみてください」。

 ピーター氏は、2017年からヒルトン東京のホテルマネージャーとして日本に着任していて、2021年9月6日にヒルトン広島総支配人に就任している。

ヒルトン広島総支配人 サミュエル・ピーター氏

 なお「ヒルトン広島」では5月26日より宿泊予約の受付を始めており、参考料金はデラックスルーム(ツイン・キング)1泊1室2万9832円~、プレミアムルーム(ツイン・キング)1泊1室3万2318円~、エグゼクティブルーム(ツイン・キング)1泊1室4万2262円~、スイートルーム1泊1室6万7122円~としている。

空室・料金チェック