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万葉線と海王丸パークでイルミネーション「光の道プロジェクト 幾万の光」開催中

2022年8月5日~21日 開催

万葉線 中新湊駅~東新湊駅間の「光のトンネル」

 富山県の高岡市と射水市を結ぶ鉄道「万葉線」では、8月5日~21日にかけてイルミネーションイベント「光の道プロジェクト 幾万の光」が開催されている。

 今回のイベントでは、海王丸パークの敷地内と万葉線の海王丸駅、中新湊駅~東新湊駅間の工場壁面と中学校のフェンスにあわせて30万球のイルミネーションを設置。新湊地区を走る電気三輪自動車による地域公共交通「べいぐるん」を使用したアクティビティ「よいぐるん」とあわせて楽しめる。海王丸パーク内の特別エリア「光のパーク」の入場料が大人1000円、中高生500円、小学生以下無料。

海王丸パーク内の「光のパーク」
よいぐるん
イルミネーションで飾り付けられた海王丸駅
点灯式には万葉線の中村正治社長(中央左)、射水市の夏野元志市長(中央右)が参列
海王丸と新湊大橋

 運営メンバーの坪井彰氏は、2年前に京都府宇治市から地域おこし協力隊として射水市にやってきたが、同氏の地元である宇治市と城陽市の関係が高岡市と射水市の関係によく似ていることに気づき、城陽市観光協会が主催するイルミネーションイベント「TWINKLE JOYO」に着目。叡山電鉄の「もみじのトンネル」もヒントに、万葉線と海王丸パークに協力を呼びかけ、準備を進めたという。

「光のトンネル」を走る車内から

 しかし、イベントの開催にあたっては、同氏が「正直、すぐできるとナメていた」と語るように、思っていた以上にお金がかかることが分かった。行政が絡んだイベントで、同氏も補助金をあてにしていたが、それも難しいということになり、クラウドファンディングで資金を集めることにした。

 クラウドファンディングでは、150万円を目標に設定。しかし、これだけでは足りず、城陽市観光協会からイルミネーション球の貸し出しを受けたほか、ポータブル電源を製造・販売するZENDURE Japanから「SuperBase Pro」を8台を借り受け、開催にこぎつけた。

 イベントに協力したZENDURE Japan マーケティングマネージャーの神田麻里氏によると、まだまだ発電機に比べると熱や雨に弱いといった面もあり、協力することによるプロモーション効果以外に、そうした課題を見つけ、商品開発につなげていくテスト現場としても協力するメリットがあるという。

電源が確保できない場所では、ZENDUREのポータブル電源「SuperBase Pro」を使用してイルミネーションを点灯させている
運営メンバーの坪井彰氏(左)とZENDURE Japan マーケティングマネージャーの神田麻里氏(右)

 ガソリンなどの燃料を必要とする一般的な発電機と比べ、同社のポータブル電源では、ソーラーパネルと組み合わせることでエコな運用も可能で、音も発しない。さらに、SuperBase Proはモバイル通信にも対応しており、バッテリー残量や給電状況を遠隔でモニタリングすることもできるため、今後は大規模な屋外イベントで活躍する場面も増えていきそうだ。