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ANA、空旅のすべてがスマホで完結する新サービス始動。非接触・セルフ化が進む「ANA Smart Travel」

2022年5月24日 実施

ANA Smart Travelについて説明する代表取締役社長の井上慎一氏

 ANAは5月24日、スマートフォンを使った新しい旅行サービスモデル「ANA Smart Travel」を発表した。

 旅の計画・航空券の予約、オンラインチェックイン、モバイル搭乗券、保安検査場・搭乗ゲート通過、機内Wi-Fi・エンターテイメントの利用といった具合に、空旅のすべての局面がアプリで完結するという取り組み。一部の機能・サービスのなかにはすでにANAアプリに実装しているものもあるが、今後その領域をより拡大し、Webサイトや電話を使った問い合わせや空港でのカウンターでの行列などをアプリでの体験に切り替えていくことで、「スムーズでストレスのない旅」を実現していくという。

 例えば、国内線はチェックイン端末や自動手荷物預け入れ機などの存在によってかなりセルフ化が進んでいるが、国際線についてはカウンターに並んでスーツケースを預けて紙の搭乗券を発行、という手順がまだまだ当たり前になっている。こうした部分をデジタル化・セルフ化で「並ぶ」「待つ」という部分をなくしていこうというわけだ。

 もっとも、コロナ禍の現在はワクチン接種証明や出発前検査の陰性証明などの提示が求められている。ANAも「ANA Travel Ready」などデジタル申請の取り組みを行なっているが、渡航先によっては誓約書など紙書類の提出が必要な場面もあり、このあたりは各国の入国規制・水際対策の様子を見ながらということになりそうだ。

 比較的直近で実装予定の機能としては、国内線でアプリを使った座席変更(6月15日~)、空港での国内線空席待ち(6月15日~)、国内線での2時間前のオンラインチェックイン通知(10月予定)、ラウンジ混雑情報(羽田国内線で2022年度、国際線は2023年度以降)などがリストに挙がっている。

 このほか、国際線で現地到着後の案内情報や機内食不要の申告、遅延・欠航時の補償の案内(国内線/国際線、2023年度以降)といった機能の実装を予定・検討しているという。