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JAL×ZIPAIRの787-8が就航10周年で初コラボ。安全運航のために「機愛で整備」

2022年4月22日 実施

JALがボーイング 787型機の就航10周年で機体撮影会を行なった

 JALは4月22日、ボーイング 787型機の就航10周年を記念して、JALマイレージバンク会員向けに機体撮影会を行なった。JALの機材(登録記号:JA835J)とZIPAIRの機材(JA822J)を格納庫に並べて撮影の機会を設けたのは初の試みという。

 JMB会員がマイルを支払うことで参加できるイベントで、撮影会のほか整備士によるトークショー、オリジナルグッズの配布などを行なった。

 会の冒頭では、787運航乗員部 部長の丹治和貴氏が「10年前にJALとして787型機を受領した際、試験飛行室でテストパイロットをしていた。10年前の3月27日に成田へフェリーしてきたことをよく覚えている」と振り返り、10年前のこの日(4月22日)は、JALとして初めて787型機に旅客を乗せて、成田~ボストン線の初便を運航した日であると紹介した。

日本航空株式会社 787運航乗員部 部長 丹治和貴氏

 また、JALエンジニアリング 成田航空機整備センターの濱本隆士氏は、10年前に受領を控えて整備士ライセンスを所得し、「このハンガーで到着を心待ちにしていた」と当時の様子を述懐した。JALグループとしては現在、国際線仕様の787-8型機、787-9型機、国内線仕様の787-8型機、ZIPAIR仕様787-8型機の4タイプを運航していることを紹介し、「787型機はトラブルの少ない機体だが、格納庫やターミナルサイドの駐機場で、日々“機愛”をもって一便一便整備している。10年前の機材をクルマとしてみるとかなり古く感じるかもしれないが、飛行機の場合はまだまだ現役。我々も縁の下の力持ちになって、安全で快適な空の旅のために日々整備していきたい」と話した。

株式会社JALエンジニアリング 成田航空機整備センター 濱本隆士氏
イベントにはパイロットと整備士も同席した。参加者は2機の撮影を楽しみつつ、機体について質問をぶつける様子も見受けられた
参加者による記念撮影
参加者に配布したグッズ。10周年ステッカーは新たに制作したもの
JALの国際線仕様のボーイング 787-8型機(JA835J)
JA835Jの機内。2クラス制
ZIPAIRのボーイング 787-8型機(JA822J)
塗装の違いなど
撮影会はJALとZIPAIRの787型機が並ぶめずらしい機会になった