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ANA、那覇MRO Japanの工場見学ツアー開始。ボーイング/エアバスなど主要航空機の整備を目の前で!

2022年4月14日 受付開始

MRO Japanは那覇空港にある機体整備工場で見学ツアーを開始する

 ANAグループのANAあきんどは4月14日、MRO Japanと連携して那覇空港にあるMRO Japanの機体整備工場で見学事業をスタートさせることを発表した。

 MRO Japanは、ANAの子会社として伊丹でANAグループの機体を中心とした航空整備事業であるMRO(Maintenance、Repair、Overhaul)を行なってきたが、2019年1月に現在の那覇空港に拠点を移し、地域経済と航空産業の発展を目指して事業を展開している企業だ。

機体整備工場は那覇空港の第1滑走路脇に位置する
制限区域内にあるので、ツアー参加者は那覇空港から貸切バスで移動する予定だ。空港バス発着場から国道331号線を南下し、瀬長島を経由して入場する

 今回発表した見学ツアーは個人型のもので、ANA Xが4月14日から募集を開始する。ツアーは那覇空港の機体整備工場においてMRO Japanのスタッフが施設や整備に関する説明を行ない、普段の整備風景を間近で見学できるものだ。

 格納庫は小型機から中・大型機まで最大4機入るもので、奥行きは74.6m、No.1ドックが幅88.1m、No.2~3ドックの幅が101.8mと非常に大きい。整備可能な機体は、ボーイングが737系列型、767系列型、777系列型、787系列型で、エアバスはA320系列型、ボンバルディアはDHC-8-400系列型となっているので、現在日本で見かけるおおよその機体を間近に見るチャンスでもある。

 また、航空機部品や整備工具に触れたり、ここでしか手に入らないオリジナルグッズも配布する予定だ。営利目的やSNSなどでの一般公開はNGだが、写真撮影は可能なので、例えば友人同士や親子揃って機体をバックに記念写真を撮ることもできる。所要時間は2時間40分で、那覇空港1階の那覇バスカウンターに集合し、帰りは那覇空港バスプールで解散となる。

 整備工場の見学というと羽田というイメージが強いが、那覇空港でも開催されるようになったことはファンにとってはうれしい限りだ。沖縄という場所であることから本州などからは少し足を延ばす必要があるが、新しい観光地の一つとして定着してくれることを期待したい。

ボンバルディア DHC-8-Q400型機を整備している様子
No.3ドックを上から見たところ。写真左奥にある壁の向こう側がNo.1ドックになる
整備工場の横幅は合計で189.9mととにかく大きい
トラス構造(部材同士を三角形につなぎ合わせた構造)を採用することで、柱を極力なくした広い空間を実現している
屋内に置かれていたトーイングカーはシーサーが描かれた沖縄仕様
整備工場の高さは約33mとそのスケールの大きさに驚く

MRO Japan機体整備工場見学ツアーの概要

開催日: 2022年5月16日~7月29日の平日
開催時間: 午前の部、午後の部(1日2回、5月16日~6月30日は午後の部のみ)
予約開始日: 2022年4月14日
予約方法: インターネット予約のみ
対象年齢: 特になし(小学生以下は18才以上の同行が必要・幼児は大人1名につき2名まで)
料金: 5000円(大人子供同額、3才未満は無料)
Webサイト: MRO Japan格納庫見学ツアー