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1点ものアートが山手線の中吊りに。激レア編成が運行中の「HAND! in YAMANOTE LINE」見てきた

2022年1月17日~3月7日 実施

「HAND! in YAMANOTE LINE -山手線でアートと音楽を楽しむ50日間-」で運行する「山手線 ver. HAND! by 東京感動線」車両

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は「HAND! in YAMANOTE LINE -山手線でアートと音楽を楽しむ50日間-」を1月17日~3月7日に開催している。

 歴史的にも文化的にも多様な個性を持つ街が連なる都心の環状線、山手線沿線の街や人が有機的につながるような都市生活空間「東京環状線/TOKYO MOVING GROUND」を創造するためのJR東日本の取り組みで、期間中は山手線の駅やその周辺地域でイベントなどを行なう。また、山手線で車内を丸ごとアートギャラリーとした一編成を運行する。

 ちなみに「HAND!」とは山手線でよい1日を!との願いを込めたHave A Nice Day!の頭文字だ。

 本稿では、運行前日の1月17日に報道関係者に公開された特別な1編成「山手線 ver.HAND! by 東京感動線」を紹介する。

「山手線 ver.HAND! by 東京感動線」の外観

 この「山手線 ver.HAND! by 東京感動線」、外観は車両の側面に配された黄緑色と白いステッカーのみがほかの編成との識別点で前面などには違いはないが、車両内ではほかの編成では味わえない乗車体験を楽しむことができる。終日都心を走り続ける山手線のなかで1編成のみの仕様なので、出会えれば非常にレアな体験となる。ちなみに運行期間は1月18日~2月1日で、イベント開催期間と異なるので注意が必要だ。

11名のアーティストによる中吊りアートギャラリー「YAMANOTE LINE MUSEUM」

 11名のアーティストの作品が中吊りとして各車両に飾られ、1編成すべてがアートギャラリーとなっている。作品は印刷された通常の中吊り広告とは違いすべて1点もののオリジナル。間近でその素材感や風合いも楽しめて、作品に添付されたQRコードによりアーティストの情報が得られ、展示作品の購入も可能となっている。

車内を彩る11人のアーティストによる24の中吊りアート
QRコードによりアーティストの情報も楽しめ、ここから作品の購入も可能だ
車内のディスプレイもすべて、この編成のみのオリジナル

車内でXRコンテンツを楽しむ「XR TRAIN」

 車内に用意されたQRコードを読み込むことにりARアート体験や、日光二荒山神社の本殿と、国宝や重要文化財を所蔵する日光二荒山神社宝仏殿のバーチャルトリップ体験を体験ができる。こちらはKDDIが提供するプログラムで、専用アプリのダウンロードは不要、Webブラウザで楽しめる。

ARアート体験
バーチャルトリップ体験

いつもと違う車内放送

「山手線 ver.HAND! by 東京感動線」では通常運行のための車内放送に加え、この編成のみで聞くことができるオリジナルの車内放送を楽しめる。担当したのは子供のころから大の鉄道ファン、ニッポン放送アナウンサーの飯田浩司氏。沿線や駅の歴史などを盛り込んでいるとのことだが、駅間の短い山手線だけにどのタイミングで聞けるかも含めその内容が楽しみだ。

「アートギャラリー」「XR体験」「車内放送」これら3つのコンテンツのほかにも車両の優先席付近はJR東日本が取り組むICT・データを活用した人間中心の街づくりを実現する取り組み「WaaS(Well-being as a Service)」を紹介するコーナーとなっている。こちらも通常編成では見られないものだ。

優先席付近のパネル、ディスプレイの表示もほかの編成と異なる

デジタルスタンプラリーや周辺エリアのイベントも

 ここまでは、特別な1編成「山手線 ver.HAND! by 東京感動線」について紹介したが、期間中は山手線30駅をめぐるデジタルスタンプラリー(1月17日~2月28日)や、駅やその周辺地域で開催されるイベントが目白押しだ。

 壁面の広告フレームに現われたアート作品のQRコードを読み込むとアーティストの世界観にも触れられる「YAMANOTE LINE MUSEUM」(上野駅)や、葛飾北斎や歌川廣重の作品を20億画素の超高精細三次元デジタル画像で忠実に再現した「Digital×北斎」(東京駅・八重洲グランルーフ)などテクノロジーを駆使したコンテンツから、青森県のねぶた制作者による「ねぶた de ライト制作教室」(西日暮里駅)などの体験型イベントなどその内容は幅広い。

 また「地形はアートだ!飯田橋~マーチエキュートを巡る街歩きイベント」(秋葉原)や、「怪しげな鶯谷を巡る大人の体験ツアー」(鶯谷)など、鉄道会社のイベントながら山手線沿線の地形や歴史にまつわる徒歩イベントも数多く用意されている。そのほか飲食や宿泊関連のイベントもあり、都心をグルリと回る山手線の数々の駅を起点に展開する盛りだくさんのお祭りは、JR東日本が目指す「人と人が繋がり賑わう街や、心の余裕と豊かさ=Well-being」のイメージそのものだ。

「幻談ナイト」(鶯谷)
「まちの教室 KLASS(昆虫標本教室)」(西日暮里駅)
ARによる観光案内「HARAJUKU MEIJIJINGU AR PROJECT」(原宿駅)
「山手線全30駅模型展」(東京駅)

 盛りだくさんのイベントは公式Webサイトで一覧できる。なお期間はイベントごとに異なり、事前申し込みが必要なものもあるので確認してから出かけることをお勧めする。

 また、2月末日まで「#つながる山手線 SNS東京キャンペーン」を実施している。TwitterまたはInstagramで「東京感動線」のアカウントをフォローし、山手線沿線の景色の写真や作品をハッシュタグ「#つながる山手線」を付けてエピソードとともに投稿すると抽選でプレゼントが当たるもので、写真や作品は期間中のものではなくてもOK、とのこと。

Have A Nice Day!の頭文字「HAND!」のロゴ