ニュース

VICSセンター、プローブ情報を活用した道路交通情報サービスを札幌・愛知県・大阪府でも提供。今後、全国へ拡大

2022年1月12日 発表

VICSセンターは、プローブ情報を活用した道路交通情報サービスの実証実験を新たに札幌エリア、愛知県、大阪府でも実施する

 VICSセンター(道路交通情報通信システムセンター)は、JARTIC(日本道路交通情報センターと共同で実施しているプローブ情報を活用した道路情報提供サービスの実証実験について、1月13日から札幌エリア、愛知県、大阪府も対象地域に追加する。

 プローブ情報は、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、パイオニアが走行中の車両から収集しているプローブ情報をビッグデータとして活用するもので、道路に設置された感知器から生成している交通情報を補完・補強することで、より多くの道路交通情報を配信するもの。感知器が設置されていない道路でも、通過している車両の移動速度を推測して渋滞情報などを確認できる。

 2020年4月に、1都6県(東京都、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)で実証実験をスタートし、当初、半年間としていた期間を延長して実施している。この検証から、対象地域内で交通情報が最大3倍以上に増加するなどの効果が確認できたことや、災害発生時や大規模イベント開催時など通常とは異なる渋滞発生も含めて、感知器が設置されていない道路の渋滞を回避できることが確認できたという。

 こうした実証実験の成果を確認できたことや、地域拡大に対応したシステム構築などの準備が整ったことから、対象地域を順次拡大することになり、1月13日から新たに札幌エリア、愛知県、大阪府を追加。今後も結果を踏まえながら全国へ拡大していく予定としている。

プローブ情報を活用した交通情報の提供道路長
プローブ情報を活用した交通情報提供の実証実験概要
東京都におけるプローブ情報を活用した情報表示例