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5000円で行き先の分からないガチャ、今度は空の上! ピーチの旅くじ、機内販売始まる

2021年12月17日 開始

ピーチで大好評の「旅くじ」が機内でも購入可能になった

 ピーチ(Peach Aviation)は12月17日、「旅くじ」の機内販売を開始した。

「旅くじ」は、1回5000円で購入すると、指定された行き先のみに利用できる6000円分のピーチポイントが手に入り、当たりが出ると1万ポイントが進呈されるワクワク感が魅力のサービス。

 地上では大阪、東京、名古屋、福岡で現在販売中で、各地にカプセル自販機を設置。カプセルを開くまで行き先が分からない“ガチャ”要素がプラスされている。現時点で累計1万1000個以上を売り上げ、購入者は10代からシニア層まで幅広い。現在販売中の分は4月末までが有効期限になっている。

「超アナログ」だけど、それがいい! 懐かしの手掴み方式を採用

 今回新たに導入した機内販売の対象路線は、成田着と関空着の全便。「機内デジタルサービス」からクレジットカードまたは現金で注文が可能。旅の行き先は、成田着便では成田発の11路線、関空着便では関空発の13路線をラインアップする。

 機内での注文後、CA(客室乗務員)がカプセル入りの透明バッグを持ってきてくれるので、ビニール手袋をして自分で1個を選ぶ。広報担当者いわく、手づかみという「超アナログ」が1つのウリだという。カプセル入りの自販機を背負うなどいろいろ案も出ていたが、袋から選ぶ形に落ち着いたという。

購入は手持ちのスマホやタブレットを使い「機内デジタルサービス」経由となる
「SHOP」→「オリジナルグッズ」→「旅くじ(東京版)」と進む
「旅くじ」購入画面

 実際に今回引くことができたが、ちょっとした期待感が開ける瞬間マックスに! 指定された行き先は「大分(OIT)」、ポイント数はシリアル番号を入力後に判明するとのこと。ミッションは「大分で“おぉ行ったよ”と言ってきて!(地獄をバックに)」。ちなみにダジャレは社員から公募して採用している。

カプセルは1バッグに最大15個入っている
手をバッグに入れて「旅くじ」のカプセルを1つ選ぶ
カプセルはぎゅっとつぶすように圧をかけるとポンと音を立てて開く
カプセルを開けただけでは行き先は見えない
行き先は成田のみから飛べる「OIT(大分)」と指定されていた
ミッションは「大分で“おぉ行ったよ”と言ってきて!(地獄をバックに)」

 今回記者がひいたカプセルは「OIT(大分)」行きだったが、冒頭でも紹介したとおり、成田着便は11路線(新千歳・女満別・釧路・関空・大分・福岡・長崎・宮崎・奄美・那覇・石垣)。関空着便では13路線(新千歳・女満別・釧路・仙台・新潟・成田・福岡・長崎・宮崎・鹿児島・奄美・那覇・石垣)が行き先指定の対象だ。

成田着便で引ける成田発の「旅くじ」の九州方面行き先
北海道方面から関西エリアまで指定範囲も広い
缶バッジは3種類のいずれか1つが入っている

「旅くじ」のコンセプトは「行き先を選べない旅、してみませんか?」

 ピーチの旅くじ担当・山﨑彩氏によると、コンセプトは「行き先を選べない旅、してみませんか?」だという。コロナ禍で外出や旅が難しい時期が長かったからこそ、ネガティブな印象ではなく前向きな「もう一度旅に対するワクワク感やドキドキ感する気持ちを取り戻してほしいという願いを込めて始まりました」とのこと。

 地上だけでなく、機内での販売について「旅の帰りに次の行き先を決めていただきたく今回の導入となりました。旅の帰り道は“終わって寂しい”気持ちがあると思いますが、くじを引き次回の行き先を決めることで、そのままワクワク感を持続していただけたらと考えています。自身が使うだけでなく、友人や帰りを待つ家族へのプレゼントとしても使っていただきたいですね!」と話す。

Peach Aviation株式会社 旅くじ担当 山﨑彩氏
山﨑氏によると「旅くじ」はプレセントにもぴったり!とのこと

 なお、“行き先が決まっていないけれど、どこか旅に出たいとき”に利用することでさらに楽しさが倍増するとのこと。山崎氏は「思ってもみなかった場所への便が指定されることが正解なのかもしれません。初めての土地での偶然の出会いや、その土地ならではの食事など地域の魅力発見に活用していただけたらうれしいです。すでに全路線制覇済みの方には、ミッションがありますので、そちらもこなしていただき、新たな魅力発見につなげていただきたいですね」と語ってくれた。

 検討段階ながら大阪、東京、名古屋、福岡以外での展開も視野に入れているという。“お得”感とはまた異なる、“旅ならではの気持ちの高揚”感を買える「旅くじ」。どこかへ行きたくなったら、ぜひ1つ手に取ってみてはいかがだろうか。