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東京・日本橋でBBQ、サウナ、宿泊できるトレーラーハウス「HUBHUB」ってなに? なかに入って見てきた
2021年11月19日 18:54
- 2021年11月18日 発表
三井不動産と三井不動産グループのShare Tomorrowは11月18日、トレーラーハウスを活用した移動型宿泊施設「HUBHUB 日本橋人形町」(東京都中央区日本橋堀留町1-8-9)の内覧会を開催した。
これは、2社が「移動式ユニットを活用して遊休不動産にリアルに集う場所を創出する」ことを目的にしたプロジェクト「HUBHUB」の実証実験施設として展開するもの。11月22日から2022年1月16日までの2か月間、期間限定でオープンする。
内覧会では同プロジェクトのリーダーを務める、Share Tomorrow新規事業部プロジェクトリーダーの佐藤貴幸氏が登壇。「移動式ユニットにそれぞれ特化した機能を持たせ、設置場所の近隣の居住者やオフィスワーカーの方たちの生活や趣味に今までない価値を提供できる施設」というプロジェクトのコンセプトなどを説明した。
佐藤氏によれば、HUBHUBはそもそもは三井不動産内の新規事業提案制度で2019年度に採用されたプロジェクト。同氏は「都市部の遊休地の有効活用が目的。トレーラーハウスの可動式アセットを使い、狭い土地や期限付きで利用できる土地で、今までは駐車場しかできなかったようなところで施設を運営する」と説明した。
ターゲットについては「一般の旅行者ではなく、近隣にお住まいの方。都市部で展開するので、近くにお勤めの会社員」。自宅でホームパーティをするのに手狭な場合にスペースを有効活用してもらうことや、仕事帰りの会社員の飲み会などの需要を想定する。
実証実験施設ではトレーラーハウス6台をつなげ、宿泊ユニット、パーティルームユニット、プールユニットの3つのユニットを組み合わせた。組み合わせについては、1年間のべ1万6000人にアンケートやインタビューを行なった結果をもとに決定しており、ほかにもシアタールームやワークスペース、フィットネスジムなどのユニットも検討中だ。展開する場所や期間によりユニットの組み合わせを変えて、幅広い需要に対応できるようにする。
佐藤氏によれば、11月15日から予約受付を開始したが、宿泊・デイユースそれぞれに10数件の予約が入っており、「滑り出しばまずまず」。実証実験終了後の2月以降はワークスペースなど、別の利用方法の実験も継続する。
実証実験がうまくいけば事業化をめざす考え。まずは首都圏での展開を想定しており、三井不動産の商業施設やマンションの空きスペースなどでの利用も見込む。将来的には郊外施設としての利用も検討するという。
なお、HUBHUB公式ラインでは2022年1月16日まで、LINEで友達登録をしてアンケートに答えると、割引クーポンがもらえるキャンペーンを実施中。抽選で無料宿泊体験も贈呈する。
「RECEPTION」にはスタッフが常駐
「HUBHUB 日本橋人形町」は旅館として登録しており、トレーラーハウス1台を使った「RECEPTION」にはスタッフが24時間常駐する。Webサイトで事前予約・決済を行なうほか、オンラインチェックインシステムとスマートロックを導入することで、非接触でチェックインできる。
コンパクトで落ち着いた雰囲気の宿泊ユニット「GUEST ROOM」
HUBHUBにはトレーラーハウス1台を丸ごと宿泊ユニットに設計。宿泊ユニットの定員は2名で、HUBHUB日本橋人形町では2室用意している。広さは約14m 2 で、シャワールームとトイレも完備した。
チェックインは17時、チェックアウトは11時で、利用料金はほかの施設も貸切利用できる「ステイユースプラン」の場合、1名6万円から。施設全体は8名まで利用できるが、宿泊は4名まで。
BBQやパーティが楽しめる「BBQ KITCHEN」
屋根付きのパーティルームユニット「BBQ KITCHEN」はキッチン、BBQグリル、ダイニングテーブルなどを用意。プロジェクターとスピーカーシステムがあるので映画を楽しむこともできる。
食材や飲料は持ち込み可能で、デリバリーも利用できる。また、事前予約制でBBQ食材のデリバリーや出張シェフの手配も可能。ホームパーティや忘年会、料理教室、チームビルディングまでさまざまな目的で利用できるスペースだ。
料金は、11時から15時までの4時間使える「デイユースプラン」の場合、定員8名で2万円からとなっている。