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北陸新幹線 敦賀車両基地、建設現場に行ってみた! 建屋はかがやき・JR西日本・敦賀市・水島のブルーをアクセント
2021年11月9日 06:00
- 2021年11月7日 公開
福井県は11月7日、2年半後に迫った北陸新幹線延伸開業のため、建設工事を進めている「敦賀車両基地」の現場見学会を開催した。
福井県民限定で募集し、8月に申し込みを締め切っていたもので、芦原温泉駅、越前たけふ駅、福井駅に続く4か所目となる。(10月に行なわれた福井駅の建設現場見学会の様子はこちらの記事をご覧いただきたい)。
今回の敦賀車両基地見学会は、募集定員250名のところ596名の応募があり、4か所のなかでは一番人気だったとか。県の担当者は「車両基地は開業してしまうとめったに入る機会がないからではないか」と話していた。当日は穏やかな秋晴れに恵まれ、見事抽選をくぐり抜けた親子連れなどが約50分の貴重な現場見学会を楽しんでいた様子だった。
この敦賀車両基地は敦賀駅から南に約2kmのところに建設が進められている。建屋は水平ラインを強調したデザインで、外壁の主要な色にはグレーを用い周囲との調和を図っている。アクセントとなっているブルーは「かがやき」塗装のブルー、JR西日本のブルー、敦賀市の市章のブルー、そして“北陸のハワイ”と言われる観光名所・水島のブルーと、さまざまなブルーで北陸新幹線らしさを演出したという。
最初の15分ほどは鉄道運輸機構の担当者がパネルを用いて車両基地の概要や構造などを説明。質問タイムでは、参加者から「将来、北陸新幹線が大阪方面に延伸していった場合、この車両基地はどうなるのか。素通りしていって必要なくなってしまうのでは?」という質問も。それに対して担当者は「敦賀以西の計画のなかでも一定の間隔で車両基地は設けることになる。次の車両基地は、7編成分格納できるここ敦賀車両基地の設備を活かしつつ計画されるはず」との回答だった。
「車庫」という役割だけでなく車両基地にはいろいろな設備がある。ここ敦賀車両基地には消雪基地という、線路に散水して雪を解かす施設もできる予定だという。
そんな敦賀車両基地の面積は約12ヘクタールで、東京ドームの2.5倍の大きさ。建屋自体も長さ400m、幅70m、天井までの高さ15mもあるスケールの大きな建物だ。今回見学したのはその広い車両基地のなかの「仕業検査庫」と呼ばれるエリアで、ここは2日に1回くらいの頻度で車両の日常点検を行なうところだという。