ニュース

新潟市のタクシー運賃値上げへ。国交省が「改定必要」の判断

2021年10月20日 発表

国交省は新潟市部の「新潟県A地区」のタクシー運賃の値上げについて「改定必要」の判断。今後、所定の審査、手続きを経て、新運賃を認可する予定

 国土交通省 北陸信越運輸局は10月20日、新潟県A地区のタクシー運賃について「改定必要」と判断したことを発表した。

 新潟県A地区は2005年3月21日合併前の新潟市と、合併時に新潟市に編入された旧豊栄市と旧中蒲原郡亀田町、旧北蒲原郡聖籠町のエリア。

 上記を除く新潟県B地区においては2019年にタクシー運賃を改定している一方、新潟県A地区においては、2019年2月6日付けで事業者2社から運賃変更の要請があったものの、要請のあった法人タクシー事業者の合計車両数が、当該運賃適用地域における法人タクシー事業者全体車両数の7割以上に達せず、改定手続きが見送られていた。

 その後、2020年10月6日に第一タクシーが改定要請書を提出。要請書受付期間中に改正要請を行なった事業者の車両数が全体の7割(事業者数22者中15者、車両数996両中706両、要請率70.88%)に達したことから改定手続きに着手。事業者からの輸送実績報告と事業報告の提出を経て、10月20日に「運賃改定が必要」と判断した。

 運賃改定の内容は、初乗り距離を1.3kmから1kmに変更したうえで、初乗り運賃を見直し。中型車・小型車の車種区分を「普通車」に統合、加算距離を短縮するもので、実質的な値上げとなる。

 国交省では今後、所定の審査、手続きを経て、新運賃を認可する予定としている。

運賃改定要請の概要
新潟県のタクシー運賃区分