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富山県、黒部ダム~黒部峡谷・欅平を結ぶ“黒部ルート”の名称募集開始。2024年の一般開放に向け

2021年9月2日 発表

富山県は黒部ダム~黒部峡谷・欅平を結ぶ「黒部ルート」の名称案を募集する

 富山県は9月2日、黒部ダムと黒部峡谷・欅平を結ぶ約18kmの通称「黒部ルート」の一般開放、旅行商品化に向けて、名称募集を開始した。

 黒部ルートは、黒部川第三発電所、同第四発電所の工事用軌道と整備された軌道を、新たな観光ルートとして一般開放するもの。1996年から順次、見学会などを限定的に実施していたが、2018年10月に富山県と軌道を保有する関西電力が「黒部ルートの一般開放・旅行商品化に関する協定」を締結。5年をめどに安全工事などを施し、2024年からの一般開放、旅行商品化する予定となっている。

 本ルートでは、蓄電池機関車やインクラインなどの乗り物で進みながら、地底に作られた多様な電源施設や設備、掘削時に岩盤温度が160℃に達したという高熱隧道など、電源開発の歴史を体験できるほか、荒々しい稜線が織りなす裏剱や仙人谷など、黒部奥山の絶景を堪能できる。

 この黒部ルートの一般開放・旅行商品化に向け、富山県では新観光ルートにふさわしい名称の募集を開始。9月2日~10月31日にWebサイト、郵便はがき、FAXで応募を受け付ける。名称案は、「応募者が考える新観光ルートの名称案」または、「宇奈月黒部キャニオンルート」「黒部宇奈月ヒストリアルート」から選択するものとなっている。

 採用された名称の応募者から抽選で新ルートの無料招待券をペア3組6名(副賞:旅行券10万円分)のほか、全応募者から抽選で、富山県産品を選べる「トヤマカード5000円相当」を10名、「黒部宇奈月カレーセット」を10名にプレゼントする。

 新ルート名称の発表は2022年1月ごろを予定している。

通称:黒部ルートの位置図
通称:黒部ルートのルート図