国交省と警察庁が連携し「ゾーン30プラス」整備。30km/h規制エリアの交通安全向上策。全国17か所にスムーズ横断歩道設置

国交省と警察庁が連携して「ゾーン30プラス」の整備促進

　国土交通省と警察庁は8月26日、生活道路における人優先の交通安全強化のための整備推進を図る施策「ゾーン30プラス」の整備を連携して推進することを発表した。

　国交省では、道路管理者として防護柵や、速度抑制・通過交通進入抑制のためのハンプや狭さくといった物理デバイスの設置。一方、警察庁では最高速度30km/hの区域規制「ゾーン30」の整備による低速度規制などを、生活道路の面的な交通安全対策として進めている。

　今回の連携は、道路管理者と警察が計画段階から緊密に連携しながら、最高速度30km/hの区域規制と物理的デバイスを適切に組み合わせて交通安全向上を図ろうとする区域を「ゾーン30プラス」として設定することで、人優先の安全・安心な通行空間の整備に取り組むもの。

　その一環として国交省では、ゾーン30プラスの内容や効果の周知や、通学路などにおける交通安全対策の参考となることを目的に、全国17か所のゾーン30エリアにおいて、横断歩道部をハンプとして嵩上げすることで横断歩道への車両進入速度抑制を図る「スムーズ横断歩道」を2021年9月末までに設置する（仮設含む）。

「ゾーン30プラス」の概要

ゾーン30プラスの効果可視化や、交通安全対策の参考となるよう、9月末までに全国17か所に「スムーズ横断歩道」を設置