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京都華厳寺「鈴虫寺」の300年復旧事業。サポートで限定お守りや御朱印帳、住職の特別なお話

2021年6月 開始

妙徳山 華厳寺(鈴虫寺)は300年復旧事業をMakuakeで実施している

 鈴虫寺として知られる「妙徳山 華厳寺」(京都府京都市西京区松室地家町31)は、開山・鳳潭上人遠諱300年を迎えることを受け、復旧プロジェクトをMakuakeで実施している。

 プロジェクトでは、平安時代から伝わる文化財の修復や客殿の建て替えなどを行なう予定。長い年月の経過と自然災害により、修復工事では補いきれない傷跡があることから、開山300年を機に客殿の建て替えを含むすべての伽藍・境内地の大規模な工事を決定した。また、劣化が激しい文化財の修復により、参拝者が歴史に触れられる体験の提供を目指すという。

 リターンには、音色帳への名前の掲載や特別なお守り/御朱印帳、住職によるお寺案内ツアーなどを用意した。

 鈴虫寺に現存する文化財の1つである大日如来像は、平安時代後期の制作とされるもの。華厳寺は最福寺谷堂の故地に建てられたとされており、戦乱で火中しながらも鳳潭の時代まで伝えられ、華厳寺に安置されたのではないかと言われている。

 宝冠釈迦像は像高24.1cmの小像で、蓮華座上に結跏趺坐する宝冠釈迦如来像。13世紀~14世紀ごろに制作されたと考えられている。

 このほか、鳳潭上人像や円山四条派の襖絵や什物といった文化財の修復を予定している。

大日如来像
宝冠釈迦像