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東京メトロ、AIとデプスカメラを使って列車の混雑度合いを見える化

2021年度にリアルタイム配信目指す

2021年3月1日 発表

東京メトロはAIとデプスカメラを用いた列車混雑計測システムを開発した

 東京メトロ(東京地下鉄)は3月1日、鉄道業界初となるデプスカメラとAI(人工知能)を用いた列車混雑計測システムを開発したことを発表した。

 駅のホームごとに1台のみ設置する深度センサを内蔵するデプスカメラによって、駅を出発する列車内の混雑状況を号車ごとに計測するシステム。

 ホーム端に設置したデプスカメラで、駅を出発する列車内の混雑状況を撮影。その映像を併設したエッジサーバーでテキストデータ化し、クラウドサーバーへ送信。クラウド上でマシンラーニングしたAIが分析、解析することで、駅を発車してから十数秒で列車内の混雑状況を、号車ごとに算出する。

 東京メトロ各路線の各方面数か所に設置。稼働準備が整った駅から順次計測を開始。本システムで人力で測定していた混雑率と同等以上の信頼性で、営業時間中の全時間帯を計測できるとしており、2021年度を目途に、東京メトロ全線でリアルタイムの列車混雑状況をアプリなどで提供することを目指している。

システム概要