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国交省の赤羽大臣、「現段階では、北海道を直ちにGo To トラベル事業の対象から外すべき状況にはない」

2020年11月10日 発表

国交省の赤羽大臣は「現段階では、北海道を直ちにGo To トラベル事業の対象から外すべき状況にはない」とコメント

 国土交通省の赤羽一嘉大臣は、11月10日の定例会見で、「現段階では、北海道を直ちにGo To トラベル事業の対象から外すべき状況にはない」と述べた。

 北海道では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道独自の警戒ステージ(5段階)を2から3に引き上げている。

 こうした状況を受けて、北海道発着の旅行をGo To トラベル事業に対象から外すなど、対応を検討しているかどうかについて、赤羽大臣は「北海道庁が、道独自に設定している5段階の警戒ステージを2から3へ引き上げたと承知しておりますが、これは、少し誤解があるかも知れませんが、道のステージの分け方と、国の分科会のステージの分け方は異なっておりまして、国の分科会のステージで言いますと、ステージ2に相当するものと承知しております」とコメント。

 その上で、「新型コロナウイルス感染症対策分科会からは、『ある都道府県が、国の分科会のステージ3相当と判断された場合には、Go To トラベル事業に係る感染リスクを総合的に考慮して、当該都道府県を除外することも検討していただきたい』との提言をいただいているところであり、この提言に照らし合わせても、現段階では、北海道を直ちにGo To トラベル事業の対象から外すべき状況にはないというのが政府としての見解であります」と説明した。

 北海道の鈴木直道知事とは、昨晩直接話をしたとのことで、鈴木知事は、「現在の北海道の感染拡大は、Go To トラベル事業を起因としたものではなく、同事業の対象から外されることは望んでおりません」と、事業の継続を希望。

 一方で「北海道に来られる方は、特に夜の街の過ごし方など、北海道が全国の皆さんに要請しているローカルルールについては、しっかり遵守していただき、感染拡大防止にご協力いただきたい」とのリクエストもあったという。

 国土交通省では、引き続き北海道庁と連携をとりながら、感染状況を見極めつつ、分科会の提言に沿って適切に対応していくとしている。

北海道独自の警戒ステージは3に引き上げられている