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富士急のアウトドアリゾート「PICA初島」、シーフードBBQやアジア料理のレストラン開業。オープンしたばかりのコテージも見てきた

2020年10月17日 オープン

東京から約2時間で行ける離島である初島内にある「PICA初島」

 富士急行は、静岡県熱海市初島で展開するアウトドアリゾート施設「PICA初島」において、シーフードバーベキューやアジアンフードが楽しめるテラスレストラン「ENAK」(エナ)を10月17日にオープン。このオープンに先立ち、報道関係者向けに内覧会を開催した。本稿ではこのレストランのほか、トレーラーハウスやコテージなどの宿泊施設についても紹介する。

 初島は伊豆半島東方沖の相模灘に浮かぶ、静岡県熱海市にある離島だ。熱海駅からバスで10分ほどの場所にある熱海港から、初島へと向かう定期船に乗ることができる。熱海港から初島への所要時間はおよそ30分だ。

初島には、イルドバカンスプレミアとイルドバカンス3世号の2種類の定期船が運航している。写真はイルドバカンスプレミア
イルドバカンスプレミアの船内。海向きのペアシートやボックスシートなどがあった
デッキには記念撮影用のスポットも用意されている

 PICA初島は、宿泊施設「アイランドヴィラ」や、海泉浴「島の湯」、専用ハーネスを着用して木の上を渡る空中アスレチックの「SARUTOBI」など、数多くの施設で楽しむことができるアウトドアリゾートだ。3歳から楽しめるアスレチックパーク「VOTAN」や海水をくみ上げた「海のプール」(夏季限定)などもあり、大人から子供まで楽しめる空間になっている。

初級の12コースと中級7コース、最後の約40mのジップスライドで構成されている「SARUTOBI」。料金は大人が1900円、子供は1500円。5歳以上から利用できる
「無人島に漂着した少年が、不思議なものだらけの世界を冒険する」というストーリーに沿って楽しむアスレチックパークの「VOTAN」。料金は大人、子供とも600円。3歳以上から利用可能
海岸の地下40mから組み上げた井戸水を沸かしたお湯を楽しめる海泉浴施設の「島の湯」。入浴料は大人が900円、子供は600円。フェイスタオルの販売やバスタオルのレンタルもある

 ENAKは亜熱帯の植物が生い茂るアジアンガーデンの「R-Asia」内にある(R-Asiaへの入園料は大人950円、子供550円)。ENAKの内外装はアジアンテイストでまとめられているほか、天井高が9mもあるため開放感のある空間だ。テラスデッキやパラソル席もあり、アウトドア気分で食事を楽しめるのも大きな魅力だろう。なお席数は店内が44席、テラスデッキが54席、パラソルが46席の計144席である。

亜熱帯の植物が数多く植えられたアジアンガーデンである「R-Asia」。テーブルやチェア、ハンモックがあちらこちらに設置されている
ENAKの外観。内外装に木や竹などの自然素材を多様している
ENAKのロゴが掲げられていた。ちなみにENAKは、インドネシア語で「美味しい」を意味する
ENAKの店内フロア。テーブルとテーブルの間には十分なスペースがあるほか、天井も高く、開放感のある空間となっている
手前がテラスデッキで、その奥にパラソル席がある。店内と同様に十分な余裕があり、周囲を気にせずに楽しめる
テラスデッキとパラソル席は、各テーブルごとにバーベキューグリルが設置されていて、食材を自ら焼いて食べることができる

 メインとなるシーフードバーベキューのメニューは、3000円コースの「PLAU」や4000円コースの「LAUT」、2500円の「Kidsコース」などがあり、伊勢海老(3400円/尾)やロブスター(1800円/尾)、国産牛ロース100g(1800円)などの追加メニューもある。

バーベキューセットの一例
コースに加え、追加メニューで伊勢海老やロブスター、有頭海老、アワビ、ホタテなどを頼める
さまざまなアジアンフードも楽しめる。写真はナシゴレン

 ナシゴレン(1400円)やパッタイ(1400円)、ルーローハン(1400円)といったアジアンフードがあり、ドリンクやデザートも充実している。テイクアウトも可能で、R-Asia内に点在するイスとテーブルで食事を楽しむといったこともできる。

 なおENAKは予約制で、営業時間は9時から16時(ラストオーダーはバーベキューが14時30分、レストランが15時)。1卓の利用人数は最大6名までとなっている。

トレーラーハウスやコテージに泊まって離島リゾートを堪能

 前述したとおりPICA初島には宿泊施設がある。これまでは「アジアンリゾート ヴィラ」だけだったが、3月に「アイランドヴィラ テラス6」と「同テラス8」、7月には「アイランドヴィラ プレミア」が新たにオープンしている。

 アイランドヴィラ プラス6はPICAオリジナルのトレーラーを使った宿泊施設で、約8畳の空間に最大6名が宿泊できる。

 グループや3世代など、大勢で楽しみたい場合に最適なのがアイランドヴィラ テラス8だ。こちらはトレーラーを2棟並べた間取りで、8名まで宿泊することができる。

トレーラー2棟を使い、8名まで宿泊できる「アイランドヴィラ テラス8」。屋外デッキには大型のタープが張られている
アイランドヴィラ テラス8の中にあるダブルベッド。冷蔵庫も用意している
こちらのトレーラーでは、ダブルベッドの上にあるロフトスペースにもマットレスを敷いている
アイランドヴィラ テラス8のバスルーム。歯ブラシやシャンプー、コンディショナー、ボディソープといったアメニティを備える
こちらはもう一方のトレーラー内にあるシャワーブース。アクティビティから帰ってきたあと、さっと汗を流すのに便利そうだ
屋外デッキにあるバーベキューグリル。アイランドヴィラ テラス8の屋外デッキには、ガスコンロやシンクもある

 一方、アイランドヴィラ プレミアは海と風をテーマにしたアジアンテイストのコテージである。2つのシングルベッドと3つのソファベッド(移動式ベッドも1つあり、最大6人で宿泊可能)が配置された室内は天井高が5m確保されていることもあり、まったく圧迫感はない。バスルームやキッチンもあり、快適に過ごせそうだ。

「アイランドヴィラ プレミア」の外観。周囲は芝生スペースとなっている
アイランドヴィラ プレミアの室内。リゾート気分を味わえる内装だ
部屋の奥に設置された2つのベッド。かなり幅広で、手足を存分に伸ばして寝ることができる
アイランドヴィラ プレミアのバスルーム。大きな窓がある
6×4mの広さがある屋外デッキ。タープが設置されているので雨天でもバーベキューができる
屋外デッキに設置されていたリクライニングチェア(写真奥)。晴れていれば都会とは違った星空を眺められる

 いずれの宿泊施設にも広々とした屋外デッキがあり、テーブルとチェア、ハンモックなどが用意されていて、島の風を感じつつのんびりと過ごせる。宿泊プランは「BBQプラン」のみで、屋外デッキにあるバーベキューグリルを使ってさまざまな食材を堪能できる。

 これらの宿泊施設に泊まってアウトドアリゾートを満喫するのもよいが、今回ENAKがオープンしたことにより日帰りでも十分に楽しめるスポットになったと言えるだろう。また都心から約2時間で行ける、アクセスのよさもPICA初島の魅力だ。