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気象庁、阿蘇山の噴火警戒レベルを1に引き下げ

2020年8月18日 発表

阿蘇山 中岳第一火口の状況(8月17日)

 気象庁は、阿蘇山の噴火警戒レベルを1に引き下げると発表した。

 阿蘇山では、7月18日以降、火山性微動の振幅が小さい状態で推移しており、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も6月中旬ごろからやや少ない状態となっている。6月16日以降、噴火も観測されていない。

 こうしたことから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと判断し、8月18日11時に噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(活火山であることに留意)に引き下げた。

 気象庁では、噴火の可能性が低くなったとはいえ、火口内で土砂や火山灰が噴出する可能性があるため、火口付近では火山ガスに注意するとともに、地元自治体などが行なう立ち入り規制に留意するように呼びかけている。