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「泉南りんくう公園(SENNAN LONG PARK)」オープン。関空を望む海辺で多彩なアクティビティ/BBQ/グランピング/オートキャンプ/温泉を楽しめる
2020年7月3日 18:36
- 2020年7月2日 内覧会開催
- 2020年7月3日 オープン
大和ハウスグループの大和リースは、大阪府泉南市りんくう南浜にスポーツ・食・レジャーをまるごと体験できる関西最大級のレクリエーションスポット「泉南りんくう公園」、愛称「SENNAN LONG PARK(泉南ロングパーク)」を7月3日にオープンした。
SENNAN LONG PARKは、阪神高速5号湾岸線の泉佐野南IC(インターチェンジ)からクルマで約10分、南海本線樽井駅から徒歩約15分の、大阪湾に面した泉南市りんくう南浜に誕生した新たなレクリエーションスポット。
りんくう南浜は関西国際空港島の対岸に位置しており、波は穏やかで正面には航空機が離発着する様子が見え、風向きによってはジェットエンジンの音が聞こえてくる。
ここは長らく未整備だった公園用地で、泉南市が大阪府より無償で借り受け、その整備・維持管理・運営を公募、大和リースが事業者として選定されたものだ。
SENNAN LONG PARKは南北約2kmと広大で、パーク内は大きく分けて、スポーツなどを楽しむアクティビティエリア、おしゃれな飲食店が並ぶコミュニティエリア、地域の産物が出品されるマルシェエリア、そしてリゾートホテルとキャンプを組み合わせたような宿泊が楽しめるグランピングエリアに分かれている。これら4つのエリアについてレポートする。
アクティビティエリア
都市型アスレチック“ハートスロブ”
営業時間: 9時~17時(最終受付15時30分)
料金:
[チャレンジ]60分2500円
[最下層入場+展望デッキ]60分500円
※3歳以下は入場不可。4歳以上12歳以下は大人の同伴が必要
爽やかな潮風を浴びながらスポーツが楽しめるアクティビティエリア。ひときわ目をひくのは、西日本最大級の絶景型アスレチック「ハートスロブ」だ。巨大な六角形のジャングルジムのような構造体に、木やロープなどを渡してエレメント(コース)をつくったもので、なんと4階層全111エレメント。最上部は地上15.5mで、足がすくむ高さで難易度の高いエレメントに挑戦できる。また、最上部には大阪湾が見渡せる展望デッキもあり、こちらはハーネスなども不要で階段で上り下りできる。
アウトドアフィットネス泉南ロングパーク
営業時間: 9時~18時(火・水曜休業)
料金: 1回1100円 ※ヨガマットレンタルは別途330円
ストリートパーク内の公園や自然を使ったフィットネスプログラムで、静かな湖畔や海岸で行なうBEACHヨガをはじめ、スケートボード、ノルディックウォーキングのプログラムが楽しめる。ヨガは晴れた日は屋外で、天気がよくないときは屋内で楽しめる。
定員20名の予約制だが、当日でも空き枠があれば公園事務所で申し込んで参加できるとのこと。ヨガマットはレンタルできるので、気軽にチャレンジしたい。オススメは日曜の午前に行なうサンライズビーチヨガ(7時30分~)だそうで、サンセットビーチヨガ(7月は17時30分~)のプログラムも。
カーメルビーチクラブ 水上アクティビティ(夏期のみ)
営業時間: 9時~18時
料金: 1回1000円(約5分)
※3歳前後から保護者同伴のうえ参加可能
ウェイクボードを日本ではじめて行なったとされるカーメルビーチクラブが、パークの眼前に広がる大阪湾で行なう水上アクティビティ。定番のバナナボート以外にも日本ではめずらしいトーイングチューブも取りそろえ、ジェットスキーで引っ張る。速いものだと30km/h程度になるそうで、ライフジャケットを着用して搭乗する。水上を疾走する爽快感と、体重を乗せてスムーズに方向転換するスリルが大人から子供まで楽しめる。
泉南温泉SORAの湯
営業時間: 10時~21時
料金: 大人700円、中学生~大学生500円、3歳~小学生300円
地下600mからくみ上げるオーシャンビュー型温泉施設。キラキラと輝く海や大阪湾に沈む夕日を眺めながら入浴できる。シャワー数は14で、30名以上が同時入浴可能とのこと。内湯、露天風呂のほか、サウナ、水風呂もある。アクティビティでかいた汗を温泉で流してから家路につける。
コミュニティエリア
THE BBQ BEACH in Marble Beach
営業時間:
[平日2部制]12時~16時、18時~22時
[土曜3部制]11時~14時、15時~18時、19時~22時
[日祝2部制]11時~14時、15時~18時
料金:
[サイト利用料金]大人1800円、子供900円、幼児無料
※食材セット1780円~、ドリンク150円、食材持込可能
おしゃれな料理店やカフェが並び、海を眺めながらリラックスして過ごせるのがコミュニティエリア。
手ぶらでラグジュアリーなBBQが楽しめる「THE BBQ BEACH in Marble Beach」は、ビーチリゾートの雰囲気とBBQを組み合わせたお店。白く輝く白砂のマーブルビーチの雰囲気にもよくマッチした海外のリゾート風ソファでくつろぎながら、思う存分にBBQを堪能できる。何の準備もなく手ぶらで来店して気軽に楽しめるのもウリのひとつだが、食材を持ち込むことも可能。セットメニューと持ち込み食材で、自分好みのBBQが楽しめる。
スターバックスコーヒー 泉南りんくう公園店
営業時間: 9時~22時
オーシャンビューでスペシャリティコーヒーが楽しめるのが、「スターバックスコーヒー 泉南りんくう公園店」。大阪府下で3店舗目となる公園店で、そのうち海に面しているのはここだけ。そのロケーションを最大限に活かして、海側はショールームのように大きな窓としている。店内からの眺望も素晴らしいが、爽やかな天気の日は風を感じられるテラス席にも出てみたい。晴れた日の夕方は、太陽が沈むにつれダイナミックに空が染まっていくさまがコーヒーとともに楽しめそうだ。
ALL GOOD BURGER
営業時間: 11時~21時
オールドアメリカをイメージしたアメリカンダイナー「ALL GOOD BURGER」は、オリジナルのバンズとミートを使い、直火で焼き上げる香ばしいハンバーガーの店。ハンバーガーの種類は約40種類もあり、そのほかにサンドイッチやフレンチフライ、シェイクなどメニューも豊富。店の外でスモークしたベーコンを使ったメニューもあって目移りしてしまう。コーヒーが苦手な人でも飲みやすいと店長イチオシなのが、コーヒーに窒素を加えてサーバーからだすニトロコーヒー。黒ビールのような見た目で、泡がクリーミーで飲みやすくなるのだそう。
FUYOEN
営業時間: 11時~21時
本格四川料理を提供する「FUYOEN」(フヨウエン)。この店名は、10世紀後半に成都城が「芙蓉城」と呼ばれるほど、芙蓉の花が咲き乱れて美しかったさまに由来するとのこと。成都は現在の四川省の省都であり、四川料理の中心地でもある。オススメの料理は、「本格四川麻婆豆腐」「よだれ鶏」「水煮牛肉」「水煮肉片」とのことで、いずれも唐辛子や花椒などをふんだんに使ったもの。ピリッと辛口だが不思議と次の一口が止まらなくなる。スパイシーで濃厚な味を楽しんでほしい。
TSUBOICHI TEA PLACE
和カフェの「TSUBOICHI TEA PLACE」(9月1日オープン予定)は、本物のお茶をカジュアルに楽しめる店として誕生する。茶寮 つぼ市製茶本舗は創業170年を誇る老舗であり名店だが、ここ「TSUBOICHI TEA PLACE」では特に若い人にお茶の魅力に気付いてもらえるようなラインアップにするという。
例えば、お茶を炭酸で割ったもの、ルイボスティーやローズヒップティーとのブレンド、お茶を使ったカクテルなどなど、今まで知らなかったお茶に出会えそう。なお、店内にはブランコ席も設けたいとのことで、店の仕上がりが今から楽しみだ。
RECAMPりんくう
チェックイン/チェックアウト: 常設テント13時/11時、オートサイト14時/11時
料金:
[グランピングテントサイト]3万円~5万4000円(定員6名)計4サイト
[オートサイト]6000円~1万2500円(定員6名)計20サイト
※料金は季節、曜日、祝日により異なる
コミュニティエリアのもう一つの魅力が、オートキャンプサイト「RECAMPりんくう」があること。「日本の夕陽百選」にも認定されている美しい夕陽を見ながら家族や友達とキャンプが楽しめる。テントのそばにクルマを横付けでき、AC100Vのコンセント2個口も完備、清潔な炊事場もあるので、キャンプ=不便という印象はほとんどない。テント、タープ、寝袋、BBQセットなどがついたグランピングセットもあるので、キャンプ初心者でも不安なく楽しめるだろう。
コミュニティエリアのロングパークグリーン内には、24時間自由に遊べる遊具を備え付け、ドッグランも設けた。こちらはすでに供用しており、地元泉南のファミリーにも知られているようで、取材時も子供たちの歓声が途切れることはなかった。また夜間は通路部分をライトアップしているので、夏の夕涼みの散歩にもうってつけだ。
マルシェエリア
営業時間: 土・日・祝の9時~15時
フランス語で「市場」「朝市」などを意味するマルシェ。ここSENNAN LONG PARKにも、地元の海産物が並ぶ「海のマルシェ」がオープンした。地元、岡田浦漁港で水揚げされた名物の「泉南あなご」やタコなど、大阪湾の新鮮な魚のほか、近大とコラボして飼育に成功した「養殖あなご」と、それを使った料理も提供。また、ここで買った新鮮な魚はすぐ隣のバーベキューコーナーで自由に焼いて食べることもできる。マルシェは毎週末に行なうそうで、今後はテントブースも設け、野菜や花、ハンドメイドの雑貨なども並んでにぎやかになっていくという。
グランピングエリア
利用時間: 17時~翌10時
料金:
・BBQ食材持込プラン(素泊まり)5750円~
・BBQ食材持込・朝食付きプラン(1泊朝食付)6750円~
・ナイトBBQ・朝食なしプラン(1泊夕食付)8750円~
・ナイトBBQ・朝食付きプラン(1泊夕朝食付)9750円~
※4名1棟・1人あたり。税別。公式サイト価格
ホテルでの宿泊とアウトドアとの“いいとこどり”をしたのが、「URBANCAMP HOTEL Marble Beach」だ。全20室が1棟ずつ独立したヴィラで、そのすべてがオーシャンビュー。白い外観のシンプルな建物とは、海外のビーチリゾートにいるかのよう。室内には寝室とシャワールーム、トイレがあり、パティオにはジャグジーとBBQセットを完備している。もちろん、部屋から直接海水浴にも出かけられる。
部屋は全室4シングルベッドルームで、ピンク、ライトブルー、イエロー、マリンブルーの4カラーがある。このうちピンクとイエローはベッドサイドにマッサージチェアが、ライトブルーとマリンブルーはソファベッドがそれぞれ置かれており、後者は最大5名での宿泊も可能だ。
オープンを記念して、期間限定で部屋のカラーに合わせたフレグランスやボディソープも楽しめるそう。イスラエル発の自然派コスメ「Laline」とのコラボによるもので、4つのカラーに合わせたバス&ボディバブル(ボディソープ)を部屋に用意しているほか、Lalineのチェリーブロッサムの香りのボディソフレ(ボディクリーム)8gを先着500名限定で提供する。
夕方から日没、そして夜に移ろう景色も楽しめる
“SENNAN LONG PARK”は大阪湾に面しており、晴れた日の夕方にはダイナミックに沈みゆく太陽が見られる。「日本の夕陽百選」にも認定されているその光景はぜひ見ておきたい。残念ながら取材当日の西の空には雲がかかったため美しい夕陽は見られなかったが、空が次第に暗くなっていくなか、パーク内に照明が点き昼とは異なる雰囲気になっていく様子を見ることができた。
なお、最後に紹介した「URBANCAMP HOTEL Marble Beach」については、7月から8月にかけて予約でほぼ満室になっていると聞いた。コロナ渦の現在、インバウンドの予約はほとんどないと考えられるため、地域の人々など国内の人たちがこの施設に期待し、楽しみにしていることが分かる。また、このホテルのように「密にならない旅行」が望まれている証左であるとも考えられる。つまり“SENNAN LONG PARK”は、新たな日常のなかで誕生し、注目されているスポットなのだ。今後、国内の旅行需要を下支えする施設のひとつとして成功し、このような施設が各地に増えていくことに期待したいと思う。