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高尾山ビアマウント、今季の営業スタート。座席数を3割に減らし、ビュッフェ問題は「MYトング」で解決

高尾山の展望施設で生ビールと30種類以上の料理を楽しむ

2020年7月1日 本オープン

高尾山の夏の風物詩「高尾山ビアマウント」が席数を大幅減して本格オープンした

 高尾登山電鉄は7月1日、毎年恒例の「高尾山ビアマウント」(東京都八王子市)をオープンした。

 6月15日~30日は新型コロナウイルス感染症対策のオペレーションテストのため短縮営業していたが、7月1日から今季本格オープンとなった。

標高488mの絶景スポットで飲む生ビールは格別
高尾山ビアマウント

開催期間: 2020年7月1日~10月15日
※期間中無休、荒天時休業あり
営業時間: 13時~21時(ラストオーダー20時45分)
※ケーブルカーの最終時刻は21時15分発
料金: 大人男性3900円/女性3700円、シニア(65歳以上)男性3600円/女性3400円、中学生2500円、小学生1500円、幼児500円
※シニア料金は年齢が分かる証明書が必要
システム: 最大120分の飲み放題、食べ放題
※延長には別途料金が必要(平日30分500円、土日祝30分1000円)
ドリンク: アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サントリー ザ・プレミアムモルツ香るエール、サッポロ黒ラベル、ハイネケン、ハートランド、ドライブラック、ハーフ&ハーフなどの生ビール、ハイボール、ワイン、カクテル、サワー、かめ樽焼酎、日本酒、ソフトドリンクなど
料理: 和食・洋食・中華料理から常時30種以上
席数: 約200席(雨天時テント利用)
予約方法: TEL、Webサイト
※平日4名以上、土日祝10名以上
TEL: 042-665-8010(9時30分~20時)
Webサイト: 高尾山ビアマウント

新宿から京王線特急で約50分の高尾山口駅が高尾山への玄関口。駅のすぐ隣には日帰り温泉施設「京王高尾山温泉 極楽湯」も
高尾山口駅からケーブルカー乗り場「清滝駅」までは徒歩5分ほど
7月1日~7日はヘッドマークが七夕仕様に。「彦星号」と「織姫号」で運行している
急勾配を進む
途中ですれ違った織姫号
乗車時間約6分でケーブルカー高尾山駅に到着
今の時期はやまゆりや紫陽花、青紅葉が楽しめる

席数を例年の7割減でゆったりできる空間に。「MYトング方式」で感染症対策

 高尾山ビアマウント会場は、ケーブルカー高尾山駅から歩いてすぐの階段を上がったところにある広場。チケット売り場で「お客様のお時間は○時までです」と時間が書かれたチケットを受け取って入場する。

この階段がビアマウント会場の入口
基本120分の飲み放題・食べ放題システム
「お客様のお時間は○時までです」と時間が書かれたチケット

 今季は安全な距離を保つ客席配置やシールド・消毒液の設置など新型コロナへの対策を随所に行なった。例年と大きく違うのは客席数で、通常650席のところ屋内外合わせて約200席。1人が専有できるスペースが広くなり、ゆったりとした空間でビアマウントを楽しむことができる。

ソーシャルディスタンスの目安となる足跡マークをいたるところに設置

 本オープンを前に、毎年好評の「豊富な料理と飲み物」をコロナ対策でどのように提供していくかが大きな課題だったという。6月の短縮営業では料理の提供方法に試行錯誤。当初は「スタッフが客の要望を聞いて料理を取り分ける」方法を試みたが、予想以上に時間がかかってしまったので断念。マスク着用でシールド越しのため、声が聞き取りにくいなどの課題も発生した。

オープン前の説明会であいさつした高尾登山電鉄株式会社 代表取締役社長 船江栄次氏
高尾登山電鉄株式会社 常務取締役 堀内徹氏
高尾山ビアマウントを委託運営する株式会社アーバンの岸本康樹氏

 料理の量を減らさずに、今までどおり好きなものを好きなだけ取ってもらえるにはどうしたらいいか? そこで考え出されたのが「MYトング方式」だ。例年は1種類の料理につきトング1本で、客の全員が同じトングを使用するスタイルだったが、新方式は未使用トングから1人1本トングを取り、料理を取り終わったら「使用済トング入れ」に戻すというもの。イメージとしては“パン屋”でのトングの使い方。和洋中、さまざま料理がブースごとに並んでいるが、それぞれのブースに「未使用トング」と「使用済トング」の場所が設置されている。

飛沫防止のシールドを設置。スタッフはマスクおよび必要に応じて手袋、フェイスシールドを着用
未使用トングが置かれている場所には消毒液も
各コーナーに置かれた未使用トングを1本取る
そのコーナーにある複数の料理を同じトングで取る
取り終わったら使用済トングの場所に置く
ドリンクコーナーでは好きな飲み物を注文
手袋を着用したスタッフから受け取る
足跡マークが1つの場所に立てるのは基本的に1人だけ
広めの料理コーナーでは複数人が立てるところもある
ていねいに分かりやすく表示されているので迷うことはない
ソフトドリンクコーナー。タッチパネルに触れる際には備え付けのティッシュを使うことができる

 さて、毎年好評のビュッフェ料理は今年も健在だ。会場は、Aが「ピザ・カレー」、Bが「中華」、Cが「イタリアン」といった感じで、A~Mのブースに分かれている。

 オススメは「名物料理」コーナーにある八王子ラーメン。自家製麺を使用し、あっさりした醤油ベースのタレで刻みタマネギが乗っているのが特徴だ。少量で提供されるのもいい。

 高尾山は八王子の観光発信地としての役割を担う場所。この「高尾山ビアマウント」では、八王子ラーメンや八王子ナポリタン、八王子野菜などを提供して、地元の魅力を伝える役割を果たすことも目的となっている。

和洋中の豊富な料理が常時30種類以上並ぶ。餃子は皮から作るなどのこだわりも
デザートもいろいろ用意されているので女性や子供も楽しめる
ドリンクのイチオシは八王子産のパッションフルーツで作ったシロップが入ったソーダ。アルコールあり、なしの両方用意されている

 この日は小雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、13時のオープンから登山客らが続々と来店していた。この夏は高尾山ビアマウントでジョッキ片手に思い出を作ってみてはいかがだろうか。ちなみに毎年10月になると生ビールに変わって熱燗&おでんが人気だという。

料理は種類によってコーナー分けされている
ここではアサヒ、キリン、サントリー、サッポロの大手4社のビールが飲み比べ可能だ。アサヒ樽生ビール、通称「マルエフ」が飲めることにびっくりした
席は自由席。パラソルが置かれたオープンエアや建物の中などいろいろ
天気次第で遠く新宿や東京スカイツリーまで見ることができるロケーション
日が落ちたら夜景も楽しむことができる絶景スポットだ