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NEXCO西日本、新社長の前川秀和氏が就任会見。「緊急経済対策やGo Toキャンペーンに対応していく」

2020年6月22日 実施

就任会見に臨む西日本高速道路株式会社 代表取締役社長 前川秀和氏(画像は会見のオンライン配信から)

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は6月22日、同日開催した第15回定時株主総会および、その後実施した取締役会において、代表取締役社長に前川秀和氏が選任されたことを発表した。

 前川氏は1977年(昭和52年)に当時の建設省に入省し、2013年(平成25年)に国土交通省を退職するまでの約36年間、主に道路関係の業務に就いていたという。その後、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)などを経て2016年(平成28年)にNEXCO西日本へ入社。同年から取締役 常務執行役員(広報CS推進本部長、建設事業本部長)、2018年(平成30年)から代表取締役 副社長執行役員(広報CS推進本部長)を歴任している。

 22日に開催した就任会見では、冒頭で新型コロナウイルスの影響に触れ、5月の交通量が前年比62.7%、SA/PAの売り上げが同35.8%と「平成17年の会社設立以来の厳しい状況」であると述べ、過去に誰も経験していない現況に対して、「感染拡大防止と社会経済活動の両立を模索し続ける」と続けた。

 また、交通量やSA/PAの売り上げがもとの状況へ戻るまでにはかなり時間がかかると見込んでいるとして、同社としては政府による緊急経済対策、特に今後予定されているGo Toキャンペーンなどの施策に対応していきたいという。

 2020年は来年度からの5か年の中期経営計画を策定する年であり、「厳しい経営環境であればこそ、将来の技術革新や社会の変革に伴う自動車の役割などを見通しつつ、新しい時代の高速道路のあるべき姿を目指す計画にしたい」とまとめた。