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山陽新幹線・北陸新幹線、通信を活用して車内セキュリティ強化

2020年3月17日 発表

グループ通話アプリの使用イメージ

 JR西日本(西日本旅客鉄道)は、山陽新幹線・北陸新幹線において、車内のセキュリティ向上を図るため、社員間で使えるグループ通話アプリを導入すると発表した。

 グループ通話アプリは、車掌、客室乗務員、運転士、指令員、車内販売員、車両保守担当者員、警備員が利用できる情報共有ツールで、異常時における円滑な情報共有・連携が可能になるとされている。各社員が配備された携帯用端末を使用し、担当列車の業務開始までに通話グループに参加し、必要に応じて情報を発信することで、グループ内で共有される。3月14日以降、順次導入される。

 列車側には、指令員による車内の状況把握や乗客への案内を可能にする機能が整備される。車内で非常ボタンが押されたことを指令所に通知したり、車内の防犯カメラ画像を司令所で確認したり、司令所から個別の列車に直接車内放送を実施したりできるようになる。山陽新幹線のN700系(16両編成、8両編成)、北陸新幹線のW7系に2020年度以降、順次導入され、2021年度中に整備が完了する予定。

グループ通話アプリ
列車と司令所の連携機能