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パナソニック、CESで最新の機内サービスプラットフォームなどを披露
2020年1月8日 20:29
- 2020年1月7日 現地取材
パナソニックは、米ラスベガスで開催している「CES 2020」に出展。同社が取り組む機内サービスプラットフォームやエアポートソリューションなどの展示を行なっている。
パナソニックブースは、「Smart Mobility」「Immersive Experiences」「Intelligent Living Spaces」の3つのエリアで構成。そのなかで最大規模となる「Smart Mobility」エリアにおいて、これらの展示を行なっている。
「Smart Mobilityエリアは、通信やIoT技術を駆使したモビリティサービスへの貢献と、そのポテンシャルを訴求することを狙っている」という。
展示のなかで注目を集めていたのが、次世代の航空機内サービスプラットフォーム「NEXT」である。ガラスで囲った特別のブースを用意して、落ち着いた環境のなかで説明をする形にしていた。
「NEXT」は、これまでのインフォテイメントを追求した機内向けサービスをさらに強化する一方、新たに「ウェネルス」にも対象を広げた点が今回の特徴だったといえる。
インフォテイメントの強化としては、4Kの高精細地図サービス「Arc」を提供。機内で利用できるECサービスを提供し、旅先のレストランやツアーの予約もできるようにした。
「航空会社ごとに地図情報でも差別化をしたいという要望があり、3D表示による地図サービスを用意した。需要の大きい分野である。また、機内から予約を行なえることで、機内にいながら、旅行の楽しみや利便性を高めることができる」としている。
今回新たに公開した、「JAZZ」と呼ぶコンセプトモデルでは、オンラインゲームやテレビのライブ放送などの機内エンターテイメント機能を強化した点が特徴だ。説明員によると、コンソールゲーム並の楽しさを実現できるのが特徴だと語った。
ウェルネスの観点では、ウェルネスソリューションを実現するファーストクラスキャビンとビジネスクラスキャビンの2つのコンセプトシートを展示。快適な入眠と覚醒をサポートするサーカディアン照明や、タイムゾーンを考慮したサービスを提供するほか、ヘッドフォンレスのノイズキャンセリング機能を実現。ナノイーを活用してキャビン内の空質を改善したり、背広をかけるナノイーハンガーによる脱臭をするといったサービスも提供することになる。ブースでは、これらの一部機能をANA(全日本空輸)に納入したことを紹介していた。
さらに、自律移動が可能なモビリティサービス「Robotic Mobility and Accessibility Solutions」を紹介。WHILL社との協業による開発した自律走行が可能な電動車いすを展示している。
空港やショッピングモールといった人の往来が多い場所でも、目的地まで安全、安心に人を乗せて移動。隊列走行も可能で、施設の利用者や搬送の業務負荷低減に貢献するという。
このソリューションの実現において、パナソニックは、センサーと制御技術を提供。空港やショッピングセンターのほか、美術館やIR施設、鉄道、スマートシティの屋外での利用などを想定しているという。