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首都高、小松川JCTの開通記念式典と通り初め。中央環状線 埼玉方面と小松川線 千葉方面を接続
国土交通副大臣の青木一彦氏、東京都知事の小池百合子氏らが出席
2019年12月2日 11:46
- 2019年12月1日17時 開通
首都高(首都高速道路)は12月1日17時に、小松川JCT(ジャンクション)を開通した。それに先立ち当日の午前中、荒川中堤河川敷特設会場において、小松川JCTの開通記念式典を行なった。
小松川JCTは、中央環状線(C2)の埼玉方面と小松川線(7号線)の千葉方面を接続するジャンクションで、埼玉方面から葛西方面に向かう途中で小松川線の千葉方面に、そして千葉方面から小松川線で都心に向かう途中で中央環状線の埼玉方面にそれぞれ抜けられるようになる。
開通記念式典には、首都高 代表取締役社長の宮田年耕氏のほか、国土交通副大臣の青木一彦氏、東京都知事の小池百合子氏、衆議院議員の大西英男氏や初鹿明博氏らが出席した。
冒頭であいさつした宮田氏は「小松川JCTの開通により、埼玉方面と千葉方面を結ぶ、都心環状線と中央環状線、外環道のトリプルネットワークが完成した。これにより、事故や災害による突発的な通行止め発生時の迂回や渋滞などの交通状況に合わせたルート選択が可能になる」と、小松川JCT開通のメリットを説明した。
開通記念式典に出席した国土交通副大臣の青木氏は「小松川JCTの開通により、中央環状線と小松川線が接続されることで、埼玉方面と千葉方面のアクセス性が向上するとともに、沿線地域の一般道の交通緩和に寄与することが期待されます」と話す。そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に言及し、都心部への交通集中を緩和する迂回路として機能することも考えられると期待を示したうえで、「国土交通省としては、生産性の向上や地域の活性化を図るため、首都圏の道路ネットワークの強化に総力を挙げて取り組んでまいります」と述べた。
東京都知事の小池氏は、まず「小松川JCTの無事開通により、地元の皆さまのご理解、ご協力、首都高、関係者のご尽力が集結されてできあがったものであり、心から感謝を申し上げたいと思います」と謝辞を述べた。
さらに小池氏は「3環状をはじめとする都内、首都圏の幹線道路は、平常時には人・モノをつなぐ、都市の活力を増進させることになりますし、万が一の災害時には人々の命をつなぐ、都市の防災、減災の要として不可欠なインフラでもあります」と述べつつ、都市の生産性および防災性の向上などを目指して幹線道路ネットワークの整備に取り組んでいくとした。
また東京オリンピック・パラリンピックについて「現在もソフト・ハードの両面で準備の総仕上げに邁進しているところでございます」と説明、「この大会を成功に導き、その成功を跳躍台として、その先の東京、日本の持続的な発展を実現すべく、安全で快適な街作りの取り組みを加速させてまいります」と話した。
このほか、衆議院議員の大西氏と初鹿氏、江戸川区長の斉藤猛氏の代理である同副区長の新村義彦氏もあいさつした。
このあと、セレモニーとしてテープカットとくす玉開披を実施。くす玉開披には、東京都議会議長の石川良一氏、江戸川区議会議長の田中寿一氏の代理である関根麻美子氏などが登壇、また地元の小学生も参加した。
そのあとの通り初めでは、警視庁の白バイとパトカーに先導され、青木氏や小池氏らが小松川JCTを走行した。