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豪雨で被災した長崎道の武雄JCT、4車線復旧は2020年秋ごろ

2019年10月1日 発表

4車線復旧に向けて行なわれる作業の内容

 NEXCO西日本(西日本高速道路)は、8月末の豪雨により被災した長崎自動車道(E34)の武雄JCT(ジャンクション)について、2020年秋ごろまでの4車線復旧を目指すと発表した。

 9月30日に開催された「第2回 長崎自動車道 武雄JCTのり面災害に関する技術検討委員会」では、現地での調査ボーリングや現地踏査の結果が報告され、すべり面は凝灰角礫岩と砂岩の地質境界だったと想定されている。

 このため、すべり箇所に、集水井および水抜きボーリングを2か所施工し、降雨時の地下水の上昇を抑制するとともに、水路工および地下排水工を約700m設置し、雨水の浸透を防止。さらに、高速道路の山側に鋼管杭(約450mm径)を2列(約80本程度)打設し、すべりを抑止。本線隣接のり面にも、鉄筋挿入工約600本(長さ約4m)、のり面保護工約1500m 2 を設置し、補強を行うことにした。

 こうした作業が必要となることから、4車線復旧は2020年秋ごろとなる見込み。それまでは上下各1車線の対面通行での運用となる。

検討委員会の様子