JAL、整備士向けのVR訓練システムのトライアルを実施

トライアルでの整備士の訓練の流れ

　JAL（日本航空）は、整備士が国家資格を取得する訓練にVR（仮想現実）技術を活用するトライアルを7月～9月にかけて実施する。

　訓練システムは、同社と東芝システムテクノロジーが共同で開発。エンブラエル170型機、190型機の整備士養成訓練を想定し、実際の音声や計器の動きがVR空間内で忠実に再現されている。

　JALによれば、航空機の信頼性が高まった結果、不具合が減少しており、整備士が実際の機体での作業を経験する機会も減少している。新たに開発されたVR訓練システムでは、実際の機体に近い環境で体を動かしながら時間や場所を問わずにエンジン試運転作業を学ぶことができ、テストモードで正誤確認も可能なため、効果的に学習が行なえるという。