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JR・私鉄各社、消費増税を前に国交省に運賃改定を申請

2019年10月1日 改定

JR東日本の初乗り運賃

 JR各社や私鉄各社は、10月1日の消費増税を前に国土交通大臣に鉄道運賃・料金の変更認可申請を行なった。10月1日には消費税率が8%から10%に引き上げられるが、増税相当分を運賃に転嫁する形になる。

 例えば、JR東日本の場合は以下のような形に改定される。

 普通旅客運賃は、税抜運賃(1~10kmでは消費税5%時の税込普通運賃から税相当分を差し引いた額、11km以上では賃率×中央キロで認可を受けている額)に1.1を乗じ、端数処理した金額となる。端数処理は、ICカードでは1円未満を切り捨て、そのほかでは除き四捨五入して10円単位となる(山手線、電車特定区間および東京地区の特定区間内相互発着となる場合は切り上げて10円単位となる)。

 普通旅客運賃以外では、現行の運賃に110/108を乗じ、四捨五入して10円単位とする。

 また、山手線、電車特定区間および東京地区の特定区間内相互発着となる場合の定期旅客運賃は、改定率が引き上げられる。

 この改定により、幹線や地方交通線の初乗り運賃は、ICカード利用時で144円→147円、きっぷ利用時で140円→150円、電車特定区間や山手線内の初乗り運賃は、ICカード利用時で133円→136円、きっぷ利用時は変更なしの140円となる。