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三菱重工、ボンバルディアからCRJ事業を約590億円で取得

2019年6月25日 発表

CRJの機体

 三菱重工業は6月25日、カナダ・ボンバルディアからカナダエア・リージョナル・ジェット(CRJ)事業を取得すると発表した。

 三菱重工業は、現金5億5000万米ドル(約590億円)を支払うとともに、約2億米ドル(約210億円)の債務を引き受けるが、約1億8000万米ドル(約190億円)と評価されるCRJ保有信託プログラムの受益権を継承する。

 今回の契約により、三菱重工業は、CRJシリーズに関する、保守、カスタマーサポート、改修、マーケティング、販売機能と型式証明を継承し、取得することになる。

 三菱重工業では、今回の事業取得について、北米を中心に、航空機事業を拡大する三菱重工業のグローバル戦略における重要な一歩であり、三菱スペースジェット(Mitsubishi SpaceJet)ファミリーをはじめとする既存の商業航空機事業における開発、製造、販売およびカスタマーサポート機能を補完するもので、同社の将来の成長につながるものと説明している。

 なお、カナダ・ケベック州ミラベルのCRJ製造拠点はボンバルディアに残り、ボンバルディアは部品や予備部品の供給を継続し、現時点でのCRJの受注残機体は三菱重工業からの委託を受け製造していく。CRJの生産は、受注分の納入後、2020年後半に終了する予定とされている。