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外務省、別名併記パスポートの説明文書を日本語と英語で公開。海外の出入国管理局等に対する説明資料として

2019年6月21日 公開

外務省はパスポートの別名併記制度に関する説明文書をWebサイトで公開した

 外務省は6月21日、パスポートの別名併記制度に関する説明文書を同省Webサイト上に公開した。日本語版と英語版を用意している。

 海外の出入国管理局などは必ずしも日本のパスポートの別名併記制度に精通しているわけではなく、説明を求められることがある。こうした事情のなか、ある女性が別名併記パスポートの所持理由を説明するための資料を外務省に求めたが用意がなかったことをTwitterに投稿。この投稿を見た河野太郎外務大臣が対応を指示し、今回の公開につながった。

 説明資料では、日本のパスポートはICAO(国際民間航空機関)の文書に準拠したもので、別名が併記される理由と実際のパスポートのイメージを掲載。英語版には、ICチップには別名の記録がないものの日本の戸籍に基づいて所持者の地位が確認されていること、日本国民に対して必要な支援と保護を求めること、必要に応じて日本国外務省のパスポート部門に確認を求めることなどを記載している。

 ちなみに、パスポートへの別名併記に関しては現在、旧姓での海外の活動実績がある場合や、二重国籍、外国人配偶者の姓など、その必要性を個別に判断し、便宜上必要とされた場合に例外的に併記している。外務省では、政府が示している「女性活躍加速のための重点方針」に基づき、2019年度内を目標に、戸籍などで確認できることなどを条件に申請者希望により旧姓を併記できるよう検討を進めている。