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天皇ご即位パレードのルート決定。令和元年10月22日実施

「即位礼正殿の儀」当日に約4.6kmの「祝賀御列の儀」

2019年5月21日 発表

「祝賀御列の儀」のルートは皇居・宮殿~二重橋前交差点~桜田門交差点~国会議事堂正門前~憲政記念館前交差点~国立国会図書館前~平河町交差点~都道府県会館前~赤坂御用地南門前~青山一丁目交差点~権田原交差点~赤坂御所へ至る約4.6km

 安倍晋三内閣総理大臣が委員長を務める「天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典委員会」は5月21日、総理大臣官邸で第5回の会を開き、10月22日の「即位礼正殿の儀」当日に行なう「祝賀御列の儀」(即位礼正殿の儀終了後、広く国民に御即位を披露され、祝福を受けられるための御列:ご即位のパレード)の経路を決定した。

 パレードのルートは皇居・宮殿~二重橋前交差点~桜田門交差点~国会議事堂正門前~憲政記念館前交差点~国立国会図書館前~平河町交差点~都道府県会館前~赤坂御用地南門前~青山一丁目交差点~権田原交差点~赤坂御所へ至る約4.6kmとなる。

 パレードに使用する車両については、「祝賀御列の儀における天皇皇后両陛下のお車は、諸儀式にもふさわしい車格のオープン・カー(トヨタ自動車の「センチュリー」を改造)とし、安全・環境性能に優れたモノを新たに調達することとする」としている。

ルートはA~Cの3案から検討され、C案に決定した

 安倍総理は会のあとに、「憲政史上初の御退位および御即位が、国民の祝福のなかでつつがなく行なわれ、新しい令和の時代が晴れやかに始まったことを、心からお慶(よろこ)び申し上げます。関連の儀式も厳粛に執り行なわれたところであり、関係者の御尽力に、そして御協力に、深く感謝いたします。

 本日は、まず、御即位に伴い予定している慶祝行事等について報告を受けたあと、10月22日の即位礼正殿の儀当日、祝意を表するため、国旗を掲揚することについて決定しました。

 また、同日に行なわれる祝賀御列の儀の経路等について決定しました。御列は、皇居を御出発し、国会議事堂正門や国立国会図書館前、青山通りを経て、赤坂御所までお進みになることとしました。

 さらに、即位礼正殿の儀に際して来日する外国からの賓客を接遇するため、10月23日に行なわれる内閣総理大臣夫妻主催晩さん会における文化行事についても決定しました。文化行事においては、野村萬斎(まんさい)さん、市川海老蔵(えびぞう)さん、吉田玉男(たまお)さんの御出演により、狂言、歌舞伎、文楽の共演による三番叟(さんばそう)を、観世清和(かんぜ きよかず)さん・三郎太(さぶろうた)さん親子の御出演により、能の石橋(しゃっきょう)を、それぞれ披露することにより、外国からの賓客に日本の伝統文化を御堪能いただくこととしています。

 引き続き、即位礼正殿の儀を始めとする各式典がつつがなく、国民がこぞって寿(ことほ)ぐなかで整然と行なわれるよう、精力的に検討を進めてまいりますので、よろしくお願いします」と述べている。

 ちなみに平成度の祝賀御列の儀は平成2年(1990年)11月12日に行なわれ、約11万7000人の奉祝者が集まった。

平成度の祝賀御列の儀は平成2年(1990年)11月12日に行なわれ、約11万7000人の奉祝者が集まった