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グランビスタ ホテル&リゾート、新ホテルブランド「インターゲートホテルズ」説明会。眠りや朝食、朝活など「朝」にこだわる
3月16日に金沢で4軒目を開業
2019年2月14日 11:59
- 2019年2月13日 実施
グランビスタ ホテル&リゾートは2月13日、都内において事業戦略と2018年4月から展開している新ホテルブランド「INTERGATE HOTELS(インターゲートホテルズ)」について報道向けの説明会を行なった。
説明会では、はじめにグランビスタ ホテル&リゾート 代表取締役社長の須田貞則氏がマイクを持ち、事業概要を説明した。同社は北海道の観光開発を行なう企業として、1958年(昭和33年)に北海道不動産株式会社として設立。その後2度の社名変更を経て2009年(平成21年)から現在の社名になっている。
ホテルやレジャー施設の運営事業は1971年(昭和46年)からスタートさせており、現在の主な事業内容は「施設運営事業」「施設運営受託事業」「物販事業」など。加えて、2015年(平成27年)には新株主にサンケイビルを迎え、両社のノウハウを活かし将来に向けた成長事業としてニューコンセプトホテルを開発。新ホテルブランド「INTERGATE HOTELS」を2018年より全国展開している。
なお同社の主な施設には札幌グランドホテル、札幌パークホテル、鴨川シーワールド、銀座グランドホテル、白良荘グランドホテル、足柄ハイウェイレストラン、ゴルフ場、ホテルインターゲート京都 四条新町などがあり、全国に18施設(開業予定施設を含む)を展開している。
価値ある時間を過ごせるホテル「INTERGATE HOTELS」
続けて、須田氏からは新ホテルブランドについて詳しい説明があった。インターゲートホテルズは同社の創業60周年を記念して開業したもので、価値ある時間を過ごせるホテルを目指しているという。
須田氏は新ブランド開発の背景について「『地域の価値で、未来を変えていく。』というブランドステートメントには、地域とともに歩み、地域とともに成長していくという願いが込められている。文化・概念を地域から見出し、世の中に発信する起点となることを目指している」と述べた。
またブランドコンセプトに、「『最高の朝』をお届けするホテル『All For Tomorrow』」を据えた理由については「1日の活力源は朝にあると捉えている。最高の朝を迎えることでお客さまに活発な行動をしていただきたい」という思いが詰まっていると説明した。
主なターゲット層は、旅行者のなかでも「マチュア(成熟した・旅慣れた)なリピーター層」としており、インバウンドやシニア、ビジネスパーソンなどが当てはまるという。インバウンドは東アジア(中国/韓国/台湾/香港)や東南アジア客のほかに、欧米客の獲得を目指し、OTA(Online Travel Agent:オンライン旅行代理店)の販促強化やコト体験スケジュールの可視化などを実施するという。ビジネスパーソンについては、多種多様なルームタイプの提供や無料Wi-Fiの完備、スピーディなチェックイン/チェックアウトなどを行なっていくという。
そしてシニア層に向けては、市場の消費傾向がモノからコトへ変化しているという背景から、伝統工芸のワークショップや充実のラウンジサービス、こだわりが詰まったタイムスライドビュッフェなど、価値を体感できるようなサービスなどを提供、発信していくなど、それぞれの戦略についても説明した。
現在INTERGATE HOTELSは、ホテルインターゲート京都 四条新町、ホテルインターゲート東京 京橋、ホテルインターゲート広島の3店舗を展開しているほか、3月16日にはホテルインターゲート金沢の開業も控えている。須田氏は「2020年までに5店舗、2025年までに10店舗の開業を目指している。これからはターゲットをより明確にして、期待にどう応えていくか、またいかに地域の価値を体験してもらうかなどにフォーカスして運営を図っている。そういう個性化を図ることによって、お客さまに常に選ばれる、リピートされるホテル運営を目指していきたいと思っている」と話し、説明を終了した。
最高の朝をお届けする「4つの朝」の取り組み
サービスについては、グランビスタ ホテル&リゾート ニューコンセプトホテル事業 運営管理部 部長の野田泰弘氏が説明した。同ホテルでは、コンセプトである「All For Tomorrow」に基づき「4つの朝」という切り口でサービスを提供しているという。
1つ目の「ここちよい朝」は、快適な睡眠と居心地のよさと時間のメリハリを感じることができるというもの。同ホテルでは「安眠を超えた快眠」に着目し、快眠を提供し最高の朝を迎えるために、シモンズと共同開発したオリジナルマットレスを全客室で採用している。そのほか、それぞれ特徴のある地元に定評のあるコーヒー豆を使用したコーヒーを提供している。ちなみに、広島では「寿屋珈琲」、京都では「小川珈琲」、京橋では「珠屋小林珈琲」、金沢では「ダートコーヒー」のコーヒー豆を採用している。
2つ目の「まなびの朝」は、コト体験を通じて新しい学びや成長を感じることができるというもの。それぞれの地域の伝統工芸や文化を学ぶワークショップを実施しているという。例えば、京都ではお茶体験や和ロウソクの絵付け、広島では熊野の筆作りなどを企画しているという。
3つ目の「たのしむ朝」は、新鮮さ・新しい体験・日々の変化を届けるというもの。朝食にはヘルシーな野菜仕立ての「焼きたてパンとごちそう野菜の朝ごはん」を提供しているほか、週末限定で「泡活(スパークリングワイン)」も実施している。またさまざまな書籍を揃えたローカルバリューギャラリーやアクティブアートウォールなども用意している。
4つ目の「つながる朝」はゲストとゲスト、ゲストとスタッフ、ゲストと地域をつなぐ場所という位置付けの「インターゲートラウンジ」を用意。ここでは、朝6時から始まるタイムスライドビュッフェを実施しており、「こだわりのコーヒー」「朝食」「コーヒータイムや茶菓子」「はちみつバイキング」「ワインやカクテル」「お茶づけ」などを提供。利用客が楽しく食べて・飲んで・語れる“場所”を提供しているという。
野田氏は「最高の朝をお届けするホテルということで、『4つの朝』の切り口を今後もしっかりと充実させながら、『価値体験型ホテル』としてしっかりとお客さまをお迎えをしていきたい」と語った。