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多くの来場者でにぎわった「沖縄旅フェスタ2018」。お得な旅行プランやB級グルメなど県外への旅の魅力をアピール

2018年11月23日~24日 開催

11月23日~24日の2日間にわたり「沖縄旅フェスタ2018」が開催された

 OCVB(沖縄コンベンションビューロー)とRBC(琉球放送)は共催で、11月23日~24日の2日間にわたり「沖縄旅フェスタ2018 in 沖縄コンベンションセンター」を開催した。同イベントは沖縄県で唯一の旅の総合イベントで、今回で4回目の開催となる。

 沖縄は観光地として県外、海外から多くの人が訪れるが、「うちなんちゅ(沖縄県民)も旅に出よう」を掲げ、沖縄県民が旅に出ることを喚起。また沖縄と航空便を就航している地域との相互交流を図ることなども目的としている。

 出展者は、旅行会社や航空会社、観光振興団体などの31団体64ブース。ブース数も2017年の62ブースから2ブース増加した。会場の外にはフードコーナーも出展し、家族連れの姿も多く見られた。

会場となった沖縄コンベンションセンター展示棟
改札口を模したゲートが旅気分を誘う
会場外のフードコーナー

 会場に入ると、正面にはOCVBの「旅の総合案内」ブース。ミス沖縄や花笠マハエちゃん&マハ朗くんもお出迎え。パスポート風のスタンプ帳も配布していた。

マハエちゃんとマハ朗くんが出迎えてくれたOCVBブース
パスポート風のスタンプ帳も配布していた

 今回初出展したブースの一つである東京メトロ(東京地下鉄)は、段ボール製の車両オブジェで目を引いていた。ブースでは地下鉄のフリーチケット(1日券、2日券、3日券)を販売し、地下鉄の便利さをアピールしていた。

今回初出展の東京メトロブース
ひときわ目を引いた段ボール製車両で、記念撮影

 那覇空港ビルディングも今回初出展。2019年3月にオープンする国内線、国際線連結ターミナルをアピールした。また、オリジナルブランドの泡盛「ホワイトタイガー」や、空港限定商品などを紹介。

那覇空港ビルディングブースでは、2019年にオープンする際内連結ターミナルや2020年開港予定の第2滑走路をアピール
オリジナル泡盛「ホワイトタイガー」

 航空会社は、JAL(日本航空)/JTA(日本トランスオーシャン航空)、ANA(全日本空輸)、スターフライヤー、スカイマーク、中国東方航空などが出展。

 JAL/JTAは小松空港への直行便をアピール。ANAはハワイへの旅を前面に推していた。スターフライヤーは北九州の直行便とともに街の魅力もアピール。スカイマークは、茨城空港への路線を活かし、那覇(沖縄)発~茨城経由~新千歳(札幌)着の乗継運賃(1万2100円~)を紹介していた。

JAL/JTAブースでは、ジンベエジェット&サクラジンベエパネルの前で制服を着て記念撮影も
ハワイへの旅をアピールするANAブース

 都道府県・市町村のブースには、北海道、熊本県、愛媛県、静岡県、茨城県、神戸観光局(神戸市&姫路市)、東東京(東京スカイツリー&台東・墨田・江東)などが2017年に引き続き出展しており、福島県ブースが初お目見えした。

 福島県ブースでは、お米などの農産物のほか日本酒を前面にアピール。「平成29(2017)酒造年度の全国新酒鑑評会」では、金賞受賞数が6年連続で日本一と新記録を達成。また、会場外のフードコーナーでは福島のB級グルメ「なみえ焼きそば」や「玉こんにゃく」なども販売しており、行列ができる盛況ぶりだった。

福島県ブースで紹介されていた日本酒の数々。これでも県内酒造所の一部にすぎないとのこと
フードコーナーで人気だった、ふくしま屋台
どこでも人気のくまモンも出張
北海道のキュンちゃんは冬のいでたち
神戸観光局(神戸&姫路)ブースでは、兵庫の酒「灘の生一本」の各メーカー飲み比べ

 海外ブースでは、韓国観光公社とは別に済州特別自治道観光協会が出展。来場者に、名前をハングルで書くコーナーを設置した。

初出展となる済州特別自治道観光協会
名前をハングルで書くコーナーもあった

 11月23日にOCVBと観光プロモーションや相互交流に関するMOU(覚書)を締結したフィリピンもブースを展開。担当者は「双方向でイベントへの参加などのプロモーションを図っていきます。将来的には定期便の運航も実現できれば」とコメント。観光はもちろん、英語留学の紹介も力を入れているとのことだった。

 またイタリアブースでは、ちょうどこの時期に開催中だという「世界イタリア料理週間」を中心に紹介。2018年を「食の年」と位置付け、イタリア料理やイタリアの食材を広くアピールしているとのことだった。

 そのほか、旅行会社ではお得な限定ツアーの販売なども実施。ステージではそれぞれのブースが各地の魅力を紹介していた。

フィリピンブース。今後沖縄との交流もますます深まりそうだ
イタリアブースでは「食」を中心に魅力を紹介
ステージでは各地のPRコーナーを展開。ミニライブやトークショーも行なわれた

 また、劇場棟では同時開催でJATA(日本旅行業協会)のアウトバウンド促進協議会主催の「海外旅行シンポジウム」が開催された。海外旅行の達人による講演やパネルディスカッションで海外旅行への興味、関心が高まる内容であった。

 講演は、沖縄大学地域研究所特別研究員の島田勝也氏による「55歳世界一周旅行を終えて想うこと」。スカイチームの世界一周航空券を利用し、飛行機を15回乗り継いで10地区を回ってきたとのこと。「それぞれの国・地域を単発で旅行しようとするとなかなかできそうもないが、世界一周航空券を使えばこれだけの場所を回れる。エコノミークラスで33万円、ビジネスクラスで70万円、これを高いと思うか安いと思うか」と聴衆に問いかけた。

島田勝也氏による世界一周体験談。失敗談なども交えながら、動機から実現への経緯とその魅力を語った

 パネルディスカッションでは、県内の旅行会社から4名がパネリストとして登壇。モデレーターは島田氏が担当し、旅の魅力や旅行会社としての心がけ、今後やっていきたいことなどを話し合った。

パネルディスカッションでは4名のパネリストが海外旅行の魅力や旅行会社としての心がけなどを語った
子供たちによるフラダンス
姉妹でブラジルで修行したというサンバダンサー

 講演の合間には、子供たちがフラダンスや、本場ブラジルで修行したというサンバなどのステージパフォーマンスを披露。最後にはプレゼント抽選会も行なわれ、旅行グッズなどのほか海外旅行航空券が当たった人もいた。

 多くの来場者でにぎわい、会場全体の雰囲気も楽しげで旅への関心も高まる内容となっていた。直行便の路線増加もうれしい話題だが、乗り継ぎでお得に旅行するというプランも紹介されており、新たな気付きも得られたイベントだった。