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ANA、北海道と関西を支援する取り組みで運賃割り引き。大阪~札幌が最安8500円など

2018年9月21日 発表

ANAが北海道と関西の復興支援プロジェクトを発表した

 ANA(全日本空輸)は9月21日、平成30年北海道胆振東部地震や台風21号などの影響が北海道と関西の観光需要に大きな打撃を与えていることを受けて、運賃割引などの復興支援を発表した。

 これまでも義援金の寄付やマイレージ会員から募ったマイル寄付、ふるさと納税を通じた寄付受付などの支援、物資や支援者などの航空輸送を実施しているが、今回の施策はより直接的に観光需要を喚起するもの。

北海道を支援する取り組み

 北海道を支援する取り組みは「でかけよう北海道」プロジェクトとして、応援サイトを9月28日に開設、割安な運賃や旅行商品の紹介を行なう。また、東京/名古屋/大阪からの北海道発着路線において、「ANA SUPER VALUE 45/55/75」の値下げを実施。9月22日発売で、対象搭乗期間は11月6日から2019年3月30日まで。

 対象路線は、東京~新千歳(札幌)/釧路/函館/稚内/紋別/中標津/女満別/旭川/帯広、伊丹~新千歳/函館、関空~新千歳、神戸~新千歳、セントレア(中部)~新千歳/函館/女満別/旭川(一部)で、運賃例として、東京~新千歳が9000円(変更前9200円~1万500円)、大阪~札幌が8500円(変更前9000円~1万500円)などを挙げている。

「スマートU25」「スマートシニア空割」にも割引運賃額を設定するほか、訪日外国人旅行者向け運賃「ANA Discover JAPAN Fare」で最大半額になる割引を実施する。

 このほか、航空券と宿泊プランがセットになったダイナミックパッケージ「旅作」で利用できるクーポンの設定や、地域と協力した北海道地区専用ツアーの設定などを予定しており、北海道発着路線に搭乗した利用者に地元の産品や航空券などが当たるキャンペーンも実施する(詳細は10月下旬発表)。

関西を支援する取り組み

 関西については、9月21日に観光庁とJNTO(日本政府観光局)が発表、展開する「関西インバウンド観光リバイバルプラン」と連動する取り組みで、関空発着の中国路線(香港含む)において割引運賃を設定した。

 対象路線は、北京~関空線(1日1往復)、大連~関空線(1日1往復)、青島~関空線(1日1往復)、上海~関空線(1日2往復)、杭州~関空線(1日1往復)、香港~関空線(1日1往復)で、対象搭乗期間は10月4日から10月31日。発売は9月27日から10月24日まで行なう。運賃例として、北京~関空線が1680元(約2万7552円、1元=約16.4円換算)、香港~関空線が1960香港ドル(約2万8224円、1香港ドル=約14.4円換算)を挙げている。

 また、北海道と同様、関空発着の一部路線でもANA Discover JAPAN Fareの割引を実施する。