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小田急、複々線化後の効果発表。朝の混雑率が192%から151%に低下

「新聞・雑誌を楽な姿勢で読むことができる」レベルに

2018年8月29日 発表

小田急は代々木上原駅~登戸駅間(約11.7km)の複々線化とそれによる新ダイヤの効果について発表した

 小田急(小田急電鉄)は代々木上原駅~登戸駅間(約11.7km)の複々線化とそれによる新ダイヤの運行を3月17日から行なっているが、新ダイヤによる朝の通勤・通学ラッシュへの効果について発表した。

 最混雑区間である世田谷代田駅~下北沢駅間の上りにおける、ラッシュピーク時(下北沢着8時前後の1時間)の平均混雑率が、ダイヤ改正前の192%から151%にまで低下した。これは「新聞・雑誌を楽な姿勢で読むことができる」レベルであり、首都圏の主要区間の混雑率では、2016年度のワースト3位から20位圏外にまで改善している。

 また、ラッシュピーク時の小田急多摩センター駅から新宿駅までの所要時間は、ダイヤ改正前と比べて最大14分短縮され、下北沢駅への上り到着の平均遅延は、前年同期の2分4秒から48秒にまで改善、その2分4秒以上遅延した回数は同21回から4回にまで減少した。

2017年11月1日の発表会で複々線化にともなう新ダイヤについて発表する、小田急電鉄株式会社 代表取締役社長の星野晃司氏
小田急の新ダイヤのポイント

1. ラッシュピーク時の大増発で「混雑緩和」
平日朝の上り方向、下北沢駅に8時前後の1時間に到着する運行本数を27本から36本へ増発。
2. 朝の通勤時間帯の都心方面への「所要時間の短縮」
平日朝の上り方向、代々木上原駅に6時~9時30分に到着する快速急行を増発し、ラッシュピーク時間帯に投入。また、多摩線からの通勤急行を新設。
3. 朝の通勤時間帯の都心方面への「ダイレクトアクセスの強化」
東京メトロ 千代田線に直通する列車や、江ノ島線、多摩線から新宿に直通する列車を増発。
4. 座って快適通勤
朝方のロマンスカーを「モーニングウェイ号」「メトロモーニングウェイ号」として増発。

 小田急グループのアンケートサイト「Idea パレット」会員向けに、複々線化後の小田急線の利用についてアンケートを行なったところ、半数以上が小田急線の朝の通勤・通学利用において、「混雑」「所要時間」「遅延」が減少したと実感していることが分かったという。

小田急グループが行なったアンケートによると、複々線化後の小田急線の朝の通勤・通学利用において、「混雑」「所要時間」「遅延」が減少したと実感していることが分かったという