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JAL、福岡県福智町と包括連携協定を締結。第1弾は9月22日のフレンチ＆スイーツ列車
町内を走る平成筑豊鉄道ともコラボ。車内でフレンチや音楽を提供するファーストクラス体験
2018年7月29日 16:01
- 2018年7月26日 実施
JAL（日本航空）は7月26日、福岡県田川郡にある福智町と包括連携協定を締結した。JALは全国さまざまな市区町村と連携協定を結んでいるが、今回で11カ所目となる。同日、福智町役場において双方の関係者らが出席し、協定の調印式が行なわれた。
JALと福智町は、連携協定を結ぶ以前の2012年以降、地元の子供たちを対象とした列車内での航空教室や、北九州空港での航空機見学授業、地元ラジオ局との共同番組制作、JALスタッフによる役場職員向けの「おもてなし研修」など、数多くの企画を実施してきた。
調印式の冒頭、福智町長の嶋野勝氏は「この2万3000人ほどの小さい町が、世界に羽ばたく日本航空さまにお力添えをいただきまして、6年に渡り町づくりに邁進できましたことは、このうえない喜び。数々の事業を実施し、実績を残してこれたことは喜びに思う次第です。福智町といたしましては今回の協定が大きな誇りです。この絆をより強固なものとし、町をあげて確かな成果でお答えできるよう打ち込んでまいりたいと思っております。大都市ではなし得ないスピード感のある政策を駆使して、“夢を描ける町”を作り上げていく決意でございます」と、これまでの歩みと、この日の連携協定への意気込みを語った。
続いて、JAL 山口・九州地区支配人 溝之上正充氏からも「今日の連携協定は待ちに待ったものです。なぜかと申しますと、2012年より当時の北九州支店とご縁がありまして、以来相当数の事業を行なってきました。今回、包括連携協定を結ぶわけですが、より深い連携事業として、9月22日に平成筑豊鉄道の車内で『フレンチ＆スイーツ列車』を走らせます。また『福地スイーツ大茶会』も10月13～14日に開催いたします。これまではチケットの協賛といった関わり方でしたが、よりできることを増やせることになり、我々に何ができるかということをブース出展も含めて検討中でございます。
自治体との連携協定は、今回で11カ所目。半分は都道府県なのですが、九州は市町単位で、宗像市（福岡県）、伊万里市（佐賀県）、別府市（大分県）、そして今回の福智町と4つ目となります。
なぜ、弊社が地域活動に力を入れているか、ということでございますが、やはり2010年に経営破綻いたしまして、株主さまや債権者さま、利用者の皆さま、そして地域の皆さまに非常にご迷惑をおかけしました。2012年に多大なサポートの元、きちんと利益の出る会社となれたことにより、恩返しをすることが企業としての使命として地域活性化のお手伝いをさせていただくことが1つの理由であります。
もう一つの理由が“交流人口の増加”です。公共交通事業者として町の魅力をPRし、多くの人に足を運んでもらうことを目指します。今回の協定によって、さらなる活動の促進となるかと思います」とコメント。
このあと、協定書には双方の署名が記入され、フォトセッションに進み調印式は終了した。連携協定締結後のコラボ企画第1弾は、9月22日に開催されるフレンチ＆スイーツ列車「シュガーロード号」からスタートする。
列車内で限定20名だけにファーストクラスのおもてなし。フレンチと音楽を楽しみつつ上野焼のお土産も
平成筑豊鉄道の列車内にて、フレンチ料理とスイーツが楽しめる特別列車「シュガーロード号」が9月22日に実施される。平成筑豊鉄道の直方駅を11時56分に出発。車内ではフレンチの名店アニオン（福岡市中央区）の本田フトシ氏による料理が振る舞われ、アルゼンチンのギタリストであるレオナルド・ブラーボ氏による演奏も楽しむ内容となっている。
途中停車し、車窓からの風景を楽しみつつ直方駅に14時14分に戻ってくるプランとなっている。さらにJALのスタッフによるおもてなしと、国際線ファーストクラスのワインも用意される。これらの料理やスイーツは、地元福智町の国指定伝統工芸品である上野（あがの）焼の器にて提供されるという。
料金はペア2名で3万円（2名応募のみ）。希望者は、福智町の公式サイト内の専用フォームから申し込みとなる。定員は10組20名で、応募多数の場合は抽選となり、料金は当日に支払う方式。
九州最大規模のスイーツイベント「福智スイーツ大茶会」は10月13～14日に開催
10月13～14日には福智町金田ドームにて、九州最大規模のスイーツイベント「福智スイーツ大茶会」が開催される。入場は無料となっていて、地元から55店もの出店となっている。JALもブースを出展予定。
