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Paidyがダイナテックの宿泊予約システム「Direct In」と連携。携帯電話番号とメールアドレスだけでホテルを事前決済
4月から順次導入
2018年2月28日 14:46
- 2018年2月28日 発表
エクスチェンジコーポレーションは2月28日、同社が提供する携帯電話を使った決済システム「Paidy(ペイディ)」が、ダイナテックの宿泊予約システム「Direct In」の決済手段として採用されたことを発表した。
Paidyは携帯電話番号とメールアドレスの組み合わせでユーザーを識別、SMSで4桁のコードを送信して認証を行なうリアルタイム決済システムで、事前のユーザー登録やクレジットカードが不要、1カ月分の利用料金を口座振替、コンビニ払い、銀行振り込みでまとめて後払いするといった特徴がある。主にファッション通販サイトなど70万店舗がPaidy決済に加盟しており、現在までの利用者数は110万人程度。
Direct Inは国内3100以上の宿泊施設が予約システムとして採用しており、ダイナテックによると「国内最大手」。4月以降にPaidyでの決済を順次導入するが、Paidyに対応するかどうかは「宿泊施設次第」とのことで、4月以降に3100以上の施設すべてで利用できるわけではない。
発表会ではエクスチェンジコーポレーション 代表取締役会長のラッセル・カマー(Russell Cummer)氏が登壇し、「カード情報の流出の懸念や、携帯電話片手にカード番号を入力する手間がなく、携帯電話自体がクレジットカード代わりになる」とユーザーのメリットをアピール。また、Paidyの特徴として分割払いにも対応していることを挙げたが、現時点ではDirect In(宿泊予約)での分割払いには対応していないという。
エクスチェンジコーポレーション 執行役員 営業本部長の橋本知周(ともひろ)氏は、「OTA(オンライントラベルエージェント)の台頭によって旅行サービス系のEC市場が拡大傾向にある」と説明。一方で、経済産業省の資料によると、「初めて利用するECサイトで選ぶ決済手段」は代引き(代金引換)が51.6%と半分以上を占めており、セキュリティへの不安や、そもそもクレジットカードを持っていない、登録が面倒といった回答が上がっている。
これに対し、Paidyはクレジットカードや携帯電話のOS、デバイスなどに依存しないため、利用時の心理的障壁が低く、毎回SMS認証を行なうため安全である、という。当然代引き手数料も発生しない。また、同社としては特にPaidyで限度額は設けていないという。
最後に登壇したダイナテック 代表取締役社長の齋藤克也氏は、宿泊予約における決済は事前決済が25%程度、現地決済(現金、カードなど)が75%程度となっていると説明。Paidyの導入によって、25%に止まっている事前決済を伸長させれば、「キャンセルを防ぐことにつながり宿泊施設側にも大きなメリットがある」と期待を示した。