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京王電鉄、400円で座席指定できる「京王ライナー」運行。新宿~京王八王子が最速35分

新宿~橋本は最速32分。2月22日のダイヤ改正から

2018年1月24日 発表

2018年2月22日 運行/ダイヤ改正

京王電鉄は2月22日から有料の座席指定列車「京王ライナー」の運行を開始する

 京王電鉄は1月24日、すでに導入している5000系車両による有料の座席指定列車「京王ライナー」を発表した。2月22日のダイヤ改正から運行を開始する。1編成あたりの座席数は438席。

 平日は20時台から0時台、土日・祝日は17時台から21時台に1時間に1本ずつ運行し、新宿発~京王八王子行きと新宿発~橋本行きの2系統で計10本。既存の特急などの置き換えではなく、すべて増発となる。

 京王八王子行きの停車駅は府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野、京王八王子。橋本行きは京王永山、京王多摩センター、南大沢、橋本で、どちらも特急に準拠しており、ともに新宿から20km付近に最初の停車駅を設けた。平日の最終は京王八王子行きが0時ちょうど、橋本行きが0時20分発。

 座席指定券の料金は一律400円(乗車券は別)。最初の停車駅以降は座席指定料金は発生しない。指定券は、新宿駅の専用券売機(改札外、改札内、新宿駅2番線ホーム)およびWebサイト「京王チケットレスサービス」で購入できるほか、京王パスポートカードのクレジットカード会員は京王チケットレスサービスでの前日予約が可能になる。

 専用券売機では発車1分前まで購入できるが座席は自動割り振りとなり、京王チケットレスサービスは発車15分前までの購入となるが、座席番号を指定できる。

 事前に座席指定券を購入せずに乗車した場合は、座席指定料金400円に300円を加算した額を車内検札時に支払う必要がある。

 記者会見で登壇した京王電鉄 代表取締役社長の紅村康氏は京王ライナーの投入について、「着席ニーズの高まりと速達性を重視して導入を決めた」と説明。5000系は2017年9月からロングシートで投入しているが、いつから座席指定列車として運行するのかという問い合わせも多かったという。

京王ライナーについて説明する京王電鉄株式会社 代表取締役社長 紅村康氏
京王電鉄初めての有料の座席指定列車
着席ニーズの高まりや速達性、沿線人口の年代の変化などが背景にある
ロゴデザインは5000系の車両やスピード感、柔らかさなどをまとめた
京王ライナーの停車駅
座席指定券は400円
指定券の購入手段は2つ
5000系の車内装備
京王ライナーは置き換えではなく増発
京王ライナーの運行時刻(橋本行き)
京王ライナーの運行時刻(京王八王子行き)

 続いて専務取締役 鉄道事業本部長の高橋泰三氏が、2月22日(平日)と24日(土日・祝日)に実施するダイヤ改正について説明。朝のラッシュ時間帯に上りの準特急を増発するほか、夕夜間の下り準特急も増発、終電時刻の延長を行なうことなどをプレゼンした。

京王電鉄株式会社 専務取締役 鉄道事業本部長 高橋泰三氏がダイヤ改正を説明
ダイヤ改正の狙い
ダイヤ改正実施日
上り準特急を6本増発。京王多摩センター始発もある(置き換えを含む)
下り準特急は19本増発(特急からの置き換え)
終電時刻の延長