ニュース
AIR DO、北海道の自然を5年にわたって撮影した映画「生きとし生けるもの」に協賛
6月3日公開。試写会には俳優の津川雅彦氏らが登場
2017年5月24日 13:08
- 2017年5月23日 試写会開催
- 2017年6月3日 公開
AIR DOは5月23日、同社が協賛した映画「生きとし生けるもの」の試写会を都内で開催し、北海道知事の高橋はるみ氏、衆議院議員の古屋圭司氏、俳優の津川雅彦氏らが舞台挨拶をした。
AIR DOではこの映画の映像を活用した北海道のプロモーション映像を制作し、すでに5月1日から機内などで流しているほか、機内誌や同社のWebサイトで映画をPRしていくという。
セリフなし、北海道の自然の映像だけで構成
「生きとし生けるもの」は6月3日からシネプレックス旭川、ユナイテッド・シネマ札幌、角川シネマ新宿で公開予定。ナレーション役である「誘い人」は俳優の津川雅彦氏、監修は旭山動物園の元園長の小菅正夫氏、監督・撮影は、旭川市生まれで旭山動物園のポスター用写真の撮影などを担当する今津秀邦氏。製作はワンドリームピクチャーズ、配給は「生きとし生けるもの」上映委員会。
映画は北海道で撮影した映像のみで構成、津川雅彦氏のナレーションは冒頭と最後のみ。自然の映像が81分間にわたって流れる。「生きとし生けるもの」というタイトルどおり、動物が自然のなかで生きていく様子が描かれる。
5年の歳月をかけて撮影したとしているが、5年をかけたとしてもなかなか見られないと思われる映像がつながり、キタキツネ、シロザケ、エゾヒグマ、エゾナキウサギなどの動物たちの姿で、見事に映画を成している。
また、AIR DOの機内向けに、映画の素材と一部未使用素材を加えたオリジナルの北海道プロモーション映像を監督の今津氏が編集。四季の4バージョンを制作した。すでに5月1日から8分間にわたる春バージョンを上映、7月1日から夏バージョンが流れる予定という。
AIR DOが「これはぜひ協賛すべきだろう」という映画
試写を前にした舞台挨拶では、AIRDO 代表取締役社長の谷寧久氏、北海道知事の高橋はるみ氏、俳優の津川雅彦氏、監督の今津秀邦氏そして津川氏と北海道とのパイプ役を担ったという衆議院議員の古屋圭司氏が登壇した。
谷氏は「北海道の魅力を紹介できるような映像を探していたところ包括連携協定をしている北海道庁から、映画の協賛を探しているという話があった」ときっかけを紹介。「映画を拝見して、今津監督と話して、北海道の翼として、北海道の魅力を発信するために、これはぜひ協賛すべきだろうと思った」と経緯を説明した。
映画については「出てくるのは動物だけど、冒頭と最後に津川雅彦さんのナレーションがあってぐっと引き締まって重厚感がある。セリフも何もないが、北海道の大自然、魅力を十分に堪能いただけると思う。ストーリーを感じていただけるのではないか」と語った。
北海道知事の高橋氏は「生き物たちが紡ぎ、織りなす命の物語を映像化したもの。たいへん感動的」と評価、「映画を楽しんで、北海道、いいなと思われたら、次は北海道でお会いしたい」と北海道への観光を誘った。
津川氏は、北海道に自然が残ってることを力説、今津監督を「きれいに、雲も空も、雪もきれいに撮るんです」と評価、「動物に対する嗅覚が天才的。これからご覧になってなるほどと思われるところがあると思う。鋭い嗅覚があって、この人も動物の一種だな、会話しているんじゃないと思うくらい、動物の生活を知っている」と紹介した。映画については「映画を通じて、自分たちは生きてるんだと、感動していただける」「キツネ一匹が、これだけ涙を誘うんだということをこの映画は表現している」「本当にハートが動く。そういう映画」と絶賛した。
監督の今津氏は今回のセリフのない映画について、「通常、ドキュメンタリーは耳で聞いて確認するところが多いが、たまにはいいんじゃないかと。昔、トムとジェリーという映画があって、あれはほとんど言葉がない。北海道の動物を見ていただいて、ちょっと違った視点で、さまざまな姿形をした生き物に対して、感情移入していただいて、新たな価値観を生んでいただければ」と語った。
最後は、映画を作るときに北海道知事を紹介したという衆議院議員の古屋圭司氏。津川氏は拉致問題担当大臣のときにポスター出演をボランティアで引き受けたときの縁とし、今回は北海道知事との間をとりもった。古屋氏はPR役の一人だと自分を紹介、「まさしくタイトルどおりの映像。美しいものに言葉はいらないですよね? 札幌とか函館は行ったことがあっても、本当の大自然を見に行ったことがない人は、ぜひ、この映画を見ていただいて、足を運んでいただきたい」と語った。