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4月24日オープンの西武秩父駅前温泉 祭の湯を一足先に見てきた
芝桜の丘とセットで楽しみたい
2017年4月22日 00:00
- 2017年4月24日 オープン
西武鉄道は4月24日に西武秩父駅前にオープンする複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」を報道向けに公開した。温泉施設だけでなく、駅直結で誰でも入れるフードコート、土産物などを扱う物販エリアも併設する複合型温泉施設だ。
西武秩父駅前温泉 祭の湯
所在地:埼玉県秩父市野坂町1-16-15
TEL:0494-22-7111(10時~18時)
営業時間
入館、入浴:月曜~木曜10時~23時、金曜、土曜、祝前日と特定日は24時
宿泊:金曜、土曜、祝前日、特定日20時~翌9時
朝風呂:土曜、日曜、祝日、特定日6時~9時
入館料
平日:大人(中学生以上)980円、子供(3歳~小学生)600円
土・休日、特定日:大人1080円、子供710円
朝風呂:大人760円、子供500円
岩盤浴:平日中学生以上380円、土・休日、特定日440円
宿泊(入館料別):金曜、土曜、祝前日、特定日の24時以降は大人(中学生以上)2490円
プレミアムラウンジ:平日2時間利用は大人(中学生以上)540円、20時以降の宿泊3460円
※会員料金の設定あり
Webサイト:西武秩父駅前温泉 祭の湯
温泉が楽しめる「祭の湯」
メインの温泉施設となる「祭の湯」は物販エリア、フードコートを抜けた1階の奥に受付を配置、ここから入場料が必要となる。1階には受付のほかに温泉内レストランを配置、2階に浴場、休憩施設などが並ぶ。
浴場は男女ともほぼ同じ施設内容となる。女湯のみ「塩サウナ」があるほか、利用特性に合わせてパウダースペースの数など異なっている程度。浴槽としては、露天風呂に岩風呂、ほかの地域の温泉を再現した花見湯、つぼ湯、寝ころび湯があり、内湯に高濃度人工炭酸泉、シルク湯、ジェットバス、水風呂、サウナがある。サウナは女湯のみ通常のサウナと塩サウナがある。
現在は熊本観光キャンペーンとして、花見湯のお湯が熊本県の黒川温泉を人工温泉装置で再現したものになっている。これは5月末までの予定で、その後はおよそ四季ごとに各地の温泉を再現する予定という。
温泉入館者が無料で利用できる休憩施設は18畳の「寝ころび処」と38席の「くつろぎ処」を用意するほか、個室でくつろげる有料のプレミアムラウンジを設置。通常のプレミアムラウンジが13席、女性専用が8席用意される。なお、プレミアムラウンジは金、土曜、祝前日と大型連休やイベント時など特定日には予約制で宿泊もできる。
リラックス施設として岩盤浴が11床、岩盤洞、整体のほぐし処を用意する。
営業時間は10時~23時で、金・土曜、祝前日と特定日は24時まで営業。朝風呂は土曜休日特定日の営業で6時~9時まで。
温泉入館料は平日が大人(中学生以上)980円、子供(3歳~小学生)600円。土・休日、特定日は大人が1080円、子供が710円。朝風呂は大人760円、子供500円。岩盤浴(中学生以上)が平日が380円、土、休日、特定日は440円。プレミアムラウンジが2時間利用で平日が540円、土、休日、特定日は760円。金、土曜、祝前日と特定日のプレミアムラウンジの宿泊は3460円。そのほか入館料には会員料金を設定している。
ホルモン焼もあるフードコート
フードコートは「呑喰処 祭の宴」と名称が付いている。7店がスイーツから焼肉まで提供する。なかでも特徴的な店は「焼肉ホルモン ほうりゃい苑」で、フードコートながらホルモン焼きが楽しめる。
フードコートのなかでも、ほうりゃい苑の前の席は無煙ロースターを装備しており、匂いなどが広がりにくいよう透明の囲いもあり、手軽に焼肉が楽しめる。ホルモンセットが900円だ。
秩父名物のわらじかつは、「秩父わらじかつ亭」が、かつ丼として提供した。かつの枚数などが選べる。そのほかの店は、ラーメンを提供する「秩父味噌拉麺」やどんぶり料理の「丼屋 炙り」、そば・うどんの「秩父そば・武蔵野うどん」、祭の提灯の形をしたオリジナルのたい焼き、祭の湯オリジナルのたこ焼きを提供する「おやつ本舗」、さらにジェラート・シュークリームを提供する「セタリア」がある。
ドリンク類は、セタリア以外は共通メニューで、アルコールはアサヒスーパードライが480円となるほか、ウーロン茶やコーラなどのジュース類は100円で提供している。
フードコートの各店舗の営業時間は11時~21時、セタリアのみ10時~21時となっている。
秩父の名物が並ぶ物販エリア
駅のコンコースからすぐに入ってこられる物販エリアは「ちちぶみやげ市」。メインの販売エリアのほか、入ってすぐの売店、スナックコーナーの「まつり茶屋」、地元の酒類が購入でき、立ち飲みもできる「酒匠屋台」、土産物のセレクトショップともいえる「秩父美人屋台」が並ぶ。
ちちぶみやげ市では、ここでしか手に入らない限定商品を用意しているほか、売店は早朝の6時30分から営業するなど、駅の売店機能を併せ持っている。
物販エリアの営業時間は、売店が6時30分から、ちちぶみやげ市が9時から、そのほかは10時からスタート、閉店はいずれも20時30分となる。
西武秩父地域の活性化と、地方創生と両立する温泉施設
4月19日に行われた報道公開では、まず西武リクリエーション 代表取締役社長の布留川信行氏から挨拶があった。布留川氏は祭の湯には大きく3つのミッションがあるとし、西武秩父地域の活性化、西武鉄道がつなぐ広域の地域の活性化、日本全国とコラボレーションして地方創生のモデル事業になると説明した。
なかでもほかの地域とのコラボレーションでは「オープンに際しては、熊本地震の復興支援を祈念して、熊本の黒川温泉を再現した。黒川温泉とともに、観光物産支援も合わせて行なっていく」と述べた。
さらに、温泉だけでなく、地域特性の訴求が必要として「この地域の特性とは、祭り」と指摘、祭をキーワードに建物の内装や外観をまとめ、「外観は秩父の夜祭、壁の赤は、屋台にある水引幕の赤を持ってきた。提灯は赤と白があるが、このような屋台は秩父にある」と述べ、無形文化財として認定された秩父の祭を後押ししていくとした。
施設については西武秩父駅前温泉 祭の湯 統括責任者の三俣健児氏が紹介。物販エリアでは「地域の業者さんに協力いただき、ここならではの商品や、新名物を取り揃えている」「フードコートの手前には、秩父が誇るブランドのお酒がある。イチローズモルトなどの立ち飲みエリアを併設して、ちょっと気になったお酒を飲める」「秩父美人屋台では温泉グッズとか、秩父地域おもてなし観光公社とコラボした新しい商品も展開していきたい」などと語った。
フードコートについては「秩父の地元の特産品を使ったジェラートや、秩父の地元のラーメン、わらじかつの新しい食べ方の提供などで、秩父の新名物となるようなフードコートを従業員一同、商品作りをしてきた」と説明、フードコート内のホルモン焼きコーナーについても「非常に珍しいたタイプではないか」と紹介した。
温泉については「観光に来た方をしっかり休ませるエリア。歩かれてくるので、足の疲れをいやしていただけるマッサージエリアを配置」と説明。現在、熊本の黒川温泉を再現した湯船もある露天風呂は「天然温泉のほかに、人工温泉装置を配置して、日本全国の名湯を再現していきたい」と予定を話した。
パパイヤ鈴木さん、祭の湯ガールズ、ジャスミンさんが「祭の湯音頭」を披露
祭の湯では、パパイヤ鈴木さんが振り付けた「祭の湯音頭」を製作。パパイヤ鈴木さん本人と、踊っている祭の湯ガールズ、ジャスミンさんが舞台に立ち、祭の湯音頭を披露した。
パパイヤ鈴木さんは歌詞に合わせて振り付けをしたと説明し、湯船に浸かってる様子も振り付けに盛り込んだことを紹介しながら、踊りのポイントを説明した。
芝桜の丘は24日の週に満開を迎える
なお、西武秩父駅前温泉 祭の湯の報道公開日には、西武鉄道と秩父市が、秩父駅近くの羊山公園にある「芝桜の丘」を案内した。満開までもう少しという状態ながら、すでに白やピンクの濃淡が芝桜の丘を彩っていた。
昨年(2016年)に比べ、満開にはもう少し時間がかかるとし、24日の週が満開とのこと。4月19日時点の様子に比べ、緑色の部分がさらに色づいてくるという。芝桜の丘の最寄り駅は、西武秩父駅のほか、横瀬駅、秩父鉄道の御花畑駅。横瀬駅から芝桜の丘をまわり、西武秩父駅まで歩き、「祭の湯」で休憩するというコースも考えられそうだ。