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JAL、「行こう!九州へ」JETの初便就航を記念し熊本空港でセレモニー

羽田空港への折り返し便搭乗客に記念品を贈呈

2016年12月14日 就航

 JAL(日本航空)は12月14日、「九州応援プロジェクト」の一環として、特別塗装機「行こう!九州へ」JETの運航を開始した。羽田空港から出発した初便であるJAL625便の熊本空港到着と、折り返しのJAL626便の搭乗客に向けた記念品贈呈の様子をお届けしよう。

定刻より早く到着したJAL625便

「行こう!九州へ」JET初便は、やはりここ阿蘇くまもと空港
JAL625便の機影が確認できたのは9時50分

 「行こう!九州へ」JETの初便は羽田空港を飛び立ったJAL625便(ボーイング 767-300型機、登録記号:JA656J)。153名の乗客を乗せ、滑走路に着陸。定刻よりも数分早い9時57分頃には、熊本空港(阿蘇くまもと空港)の6番スポットに到着した。

 平成28年熊本地震の影響により半年間ほど閉鎖されていた展望デッキは10月15日から開放されているとのことで、報道陣もJAL625便を展望デッキで待つことに。搭乗待ちの時間を利用して、航空機を見学に来ている家族連れの姿もあり、熊本空港は機能回復に向けて、まだまだではあるが少しずつ「いつもの光景」を取り戻しつつあるといったところだ。

 JAL625便の搭乗客が降機し、すぐさま羽田空港へ折り返す便の準備がはじまった。地上旅客スタッフもJAL626便の搭乗客に向けて配布する記念品や応援バナーを用意。10時26分にはすべての乗客に向けて搭乗案内が行なわれ、出発予定時刻の10時45分には搭乗を終え、プッシュバックを待つ状態になった。

「行こう!九州へ」JETは、特別塗装機として九州各県のマスコットキャラクターが機体後方に描かれている。熊本県の「くまモン」、福岡県の「エコトン」、大分県の「めじろん」、長崎県の「がんばくん」と「らんばちゃん」、佐賀県の「さがっぴぃ」、宮崎県の「みやざき犬」、鹿児島県の「ぐりぶー」が、九州本土とキャッチフレーズのまわりに配置されている。

東北東向きの07滑走路に着陸
「行こう!九州へ」の特別塗装が確認できた
6番スポットに入ってきた「行こう!九州へ」JET
羽田行きJAL626便の搭乗客に向けて、「がんばろう熊本」のバナーで出迎えるグランドスタッフ
記念品は6番搭乗口のゲートの奥で配布された
10時12分、グランドスタッフより特別塗装機の紹介と初便搭乗による記念品配布のアナウンスがあった
10時26分頃にはすべての搭乗客がゲートに向かい、記念品を受け取り機内へ進む
記念品は、初便搭乗記念のステッカーとポストカード、そしてスタッフ手書きによるメッセージカードが封入されていた

羽田行きJAL626便を地上から見送り

プッシュバックを待つJAL626便
機体左側後部のイラスト

 10時44分、ほぼ定刻とおりプッシュバックを開始したJAL626便(乗客113名)は、スタッフに見送られ滑走路から羽田空港へ向けて離陸した。

10時44分プッシュバック開始
機長も手を振り、グランドスタッフの見送りに応える
グランドスタッフと地上整備員も整列
10時47分、トーイングトラクターが分離
誘導路を進みだしたJAL626便に向かって手を振る一同
滑走路を到着時とは逆向きに離陸

「行こう!九州へ」JETは、JALが行なう「九州応援プロジェクト」の一部であるが、日本各地の空港で特別塗装機が見られるようになることで、九州に足を運んでもらうきっかけとなってくれれば、との思いがJALにはある。

 平成28年熊本地震から8カ月が経つが、地震活動が落ち着きつつある現地には安全に楽しめる観光地が数多くあることから、機内誌で観光地の紹介や現地での航空教室といった、継続的な復興支援活動を行なっている。

 九州在住の筆者としては、今回の「行こう!九州へ」JETが多くの観光客を呼び込み、被災地の復興支援が加速されることを願ってやまない。