ニュース

世界名作劇場の世界に浸れるカフェ&レストラン「世界名作劇場 Fan Fun Kitchen」が11月23日オープン

店内の壁にはアニメーターがその場で描いたイラストも

2016年11月23日 オープン

世界名作劇場 Fan Fun Kitchen(ファン ファン キッチン)

 日本アニメーションは11月22日、翌23日から複合型商業施設「アリオ橋本」(神奈川県相模原市)にオープンする、「世界名作劇場」シリーズをテーマにしたカフェ&レストラン「世界名作劇場 Fan Fun Kitchen(ファン ファン キッチン)」のプレス向け内覧会を実施した。

 同店はTVアニメ「世界名作劇場」シリーズの制作・ライセンス管理を行なう日本アニメーションが、複合テーマ娯楽施設などを展開するプレビグループにライセンスを供与したことにより実現したもの。

世界名作劇場 Fan Fun Kitchen

所在地:神奈川県相模原市緑区大山町1-22 アリオ橋本2階
TEL:042-703-0985
営業時間:11時~22時(ラストオーダーは21時30分、休業日はアリオ橋本に準じる)
座席数:約50席
オープン日:2016年11月23日
Webサイト:世界名作劇場 Fan Fun Kitchen

 日本アニメーションでは、これまで期間限定となるキャラクターショップの展開は行なっていたものの、常設のカフェ&レストラン店舗をオープンするのは初めての試み。アリオ橋本に白羽の矢が立ったのは、プレビグループによる屋内遊園地が施設内にあるなど経営面のメリットのほか、日本アニメーションのスタジオが多摩地区にあるといった地理的な面も加味してのものだという。

 世界名作劇場シリーズは1975年に放映を開始した「フランダースの犬」から、2009年の「こんにちはアン ~Before Green Gables~」まで、世界各国を舞台にした26の作品群。今回のオープン時には2017年に40周年を迎える「あらいぐまラスカル」をはじめ、「母をたずねて三千里」「フランダースの犬」「赤毛のアン」の4作品にフィーチャー。

 作品をイメージしたフード&ドリンクメニューのほか、登場キャラクターのイラストが店内のいたるところに描かれている。これらは単なる印刷物ではなく、日本アニメーションで活躍中のアニメーターが前日(21日)にお店を訪れ、壁をキャンバスに見立てて描いたもの。スタジオが近いという地理的なメリットがここでも活きているわけだ。

 今後、壁面のイラストはさらに点数を増やしたり、時機を見て対象の作品を入れ替えたり、といったことも検討しているとのことなので、気になるイラストがあったら早めに訪れてチェックしておきたい。

アリオ橋本はJR横浜線、相模線、京王相模原線の橋本駅から徒歩5分ほど。駐車場は2700台分用意されている
世界名作劇場 Fan Fun Kitchenがあるのは2階にあるグルメストリートの一角
店名
店舗の壁にはキャラクターが一堂に会したイラスト
イチ押しは「ラスカルのフレンチトースト」
オープンを知らせるポスター。後ろに見えるのはパーティルーム
ラスカルが住む木のオブジェ
木から顔を覗かせるラスカル
パトラッシュの姿も
グリーン・ゲイブルズの一室をイメージしたパーティルーム。お誕生日会などの貸し切りだけでなく空いていれば一般利用も可能
パーティルームの室内
壁面には設定画などが描かれる
内覧会前日にアニメーターが描いたイラストも随所に
ラスカルはオープン初日となる11月23日のほか26日、27日の11時、13時、15時に登場予定(各30分)。撮影や握手もOK
プレビ株式会社 代表取締役社長 梶修明氏

 内覧会に先立ち挨拶を行なったプレビ代表取締役社長 梶修明氏は「26ストーリーのキャラクターが、このスペースのなかでお客さまと一緒に遊んでいただけるような、楽しい雰囲気のレストランを作っていきたい」とし、メニューやイベントなど多彩な計画を年間で実施していくとした。

 続いてゲストとしてラスカルと、歌手の井上あずみさんが登場。スタジオジブリ作品のイメージが強い井上さんだが、世界名作劇場26作目「こんにちはアン ~Before Green Gables~」でもオープニングテーマ「ヒカリの種」、およびエンディングテーマ「やったね♪マーチ」を担当するなど、日本アニメーションの作品とも関わりが深い。

 まず、世界名作劇場 Fan Fun Kitchenについて感想を求められた井上さんは、「世界観が見事に再現されていて素晴らしい」とコメント。自身が担当した「ヒカリの種」については、「アンの前向きな元気な姿を想像しながら歌わせていただいている」と答えるとともに、「世代を超えて愛される作品」「ずっと歌い続けてもらえるといいな」とコメントした。世界名作劇場シリーズで印象に残る作品としては「若草物語」を挙げ、「4人姉妹の物語を1年間かけてずっとアニメ化されている」として、(放映時間の)日曜日の夜には必ずテレビの前で見ていたと明かした。

 その後、行なわれた「世界名作劇場クイズ」では、「世界名作劇場の第1作目は?」「赤毛のアンの舞台となった“緑の切妻屋根の家”のモデルとなった建物の名前は?」「あらいぐまラスカルの主人公、スターリング少年がラスカルを連れて帰る前から一緒に過ごしている動物たちは、セントバーナードの“ハウザー”、カラスの“ポー”、あと1種類は?」の3問(※)をパーフェクトに答え、世界名作劇場“通”らしい一面も。

 最後に「たくさんの方々に来ていただいて写真を撮ったり、食事を召し上がったりして楽しんでいただけるとうれしい」と締めくくった。

※クイズの答えは順に「フランダースの犬」「グリーン・ゲイブルズ」「スカンク」

ゲストとしてラスカルと井上あずみさんが登場
自身も世界名作劇場のファンだったと井上さん
クイズコーナーではラスカルから答えを聞く場面も
フォトセッション

 提供されるフード&ドリンクは、日本アニメーションのスタッフによる試食、監修が行なわれたもので、見て楽しいのはもちろん「大人が食べてもおいしい」がコンセプト。例えば、「アメデオの野菜チキンカレー」は子供に合わせた辛さとしつつ、スパイスを別添とすることで大人も美味しく食べられるよう工夫されている。また、ディナータイム(17時以降)には世界のビールをはじめとしたアルコール類も提供される。

フードメニューは大人も美味しく食べられるよう工夫されている
ラスカルのしましまオムレツ。オムレツ部分はソースでしっぽをイメージ。1200円(税別)
ラスカルのフレンチトースト。こちらのしっぽは生クリーム。1200円(税別)
世界名作劇場 週替わりプレート。写真は今週のメニューでフライが3種類。ライスは写真のパトラッシュのほかラスカル、アメデオ、ノーマルが選べる。1200円(税別)
アメデオのティラミス。680円(税別)
アメデオが住む森をイメージした「アメデオの野菜チキンカレー」。南米つながりでじゃがいもは「インカのめざめ」を使用。1100円(税別)
アンのクランベリージャムバーガー。作品中でもおなじみのクランベリージャムとクリームチーズ、100%ビーフパティを組み合わせた女性におすすめの一品。1300円(税別)
ディナータイムには「パトラッシュ」と「ネロズブロンド」の名が付いたビールも。各1000円(税別)
ドリンクメニューにはコースターが付く。ラスカルバイザーはオープンから数量限定で配布
グッズ販売コーナーも用意
ぬいぐるみや食器など種類豊富
メニュー