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ハワイアン航空、成田~ホノルル線に導入する新型フルフラットシートをお披露目
12月5日搭乗分より購入可能。来年夏までに羽田、関空線にも投入
2016年10月26日 19:16
- 2016年10月25日 実施
ハワイアン航空は10月25日、成田空港において成田~ホノルル線に導入する新型フルフラットシートのお披露会を報道陣向けに実施した。この新型フルフラットシートはハワイアン航空の運用するエアバス A330型機のプレミアムキャビン(ビジネスクラス)に順次導入。現在はハワイ~米国本土路線に不定期に就航している状態だが、12月5日以降の成田~ホノルル線ではこの新型フルフラットシート搭載機の搭乗券を購入できる。導入機が増加したため、日本においても固定路線で運用可能になった。
お披露目会にはハワイアン航空 代表取締役社長兼CEO マーク・ダンカリー氏が来日。日本~ハワイ路線の展望を示すとともに、来年夏までにA330型機を運用する羽田、関空路線にも新型フルフラットシートを導入できるとした。
ハワイアン航空は、7月23日に成田~ホノルル線を追加、12月21日には羽田~コナ(ハワイ島)線、12月22日には羽田~ホノルル線を追加運用する。提供座席数を矢継ぎ早に増やしている状態だが、この背景には日本人の海外旅行においてハワイが大きな地位を占めており、今後も伸びていくと予想していることにあるという。この背景には、ハワイへの高いリピート率があり、この旺盛な需要に応えて提供座席数を増加。日本~ハワイを結ぶ航空会社としてアメリカ最大(現在はデルタ航空)となる。
とくに強調していたのが、新型フルフラットシートを導入する成田~ホノルル線と、新たに12月21日に開設する羽田~コナ(ハワイ島)線。羽田~コナ線は、2010年にJAL(日本航空)が休止して以来、その開設が待たれていたもので、ハワイ諸島最大の島であり、リゾートの魅力にあふれるハワイ島を直結するものとなる。プライベートビーチ感覚あふれる大型リゾートホテルが多いことから、新婚旅行の目的地としての人気も高いハワイ島に羽田から容易に行けるようになる。
開設当初は週3便がコナ便、週4便がホノルル便となっているが、これについても利便性が浸透し、利用客が増えれば毎日運航にしたいとのことだった。
成田~ホノルル線に導入する新型フルフラットシートについては、ハワイアン航空 日本支社長 宍戸隆哉氏が説明。2-2-2のシート並びであることから、カップルや家族連れに最適であるとし、フルフラットになるなど快適であることからビジネス利用にも向くものであるとした。
お披露目会は、実際に運用されている成田~ホノルル線のA330型機で実施。現在は新型フルフラットシートは不定期に路線就航しているが、前述したように12月5日以降は固定運用となっている。
シート数は18席で、シート幅は20.5インチ(約52cm)で長さは76インチ(約193cm)。見た目から非常にゆったりしたもので、今回は撮影時間が限られていたため、ほとんど座ることができていないが、ソフトタッチの美しいもの。空間も広く、シートも大きく、ある程度体の大きな人でもそれほど窮屈にはならないだろう。
また、機内エンタテイメントシステムにはタブレット端末を使用。このタブレット端末はシートに内蔵されておらず、タブレット端末の設置台(というよりポール)だけがシートまわりから引き出せるようになっている。このタブレット端末は離陸後、CA(客室乗務員)から手渡されるとのことだ。
ハワイへ向かう多くの便は、日本を夕方から夜にかけて出発し、ハワイに(現在はホノルル空港のみ)午前中に到着する。そのため、いかに快適に航空機の中で睡眠を取るかが、ハワイ旅行を満喫するポイントとなる。そのため、フルフラットシートの有用性は高く、ハワイ旅行の際は選択肢に加えておくのがよいだろう。