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JR西日本、博多総合車両所で「新幹線ふれあいデー」を開催(後編)
整備の様子の見学や、ミニ新幹線の乗車体験など充実のコンテンツがたくさん
2016年10月21日 00:00
- 2016年10月16日 実施
10月16日にJR西日本(西日本旅客鉄道)が開催した「新幹線ふれあいデー」。前編では高い倍率のなかで当選した来場者のみが体験できるスペシャルコンテンツを中心にお送りした。今回は、後編として展示物や各種体験会、ミニイベントの模様を紹介する。JR西日本の車両基地として最大面積を誇る博多総合車両所だけに、地元福岡だけでなく全国から鉄道ファンが訪れる。
本部棟や台車工場など、充実の展示
おそうじ体験
新幹線のおそうじ体験会場。特殊なブラシを使ってシートをキレイにしていく。ちなみに専用のブラシは水分に反応する仕組みとなっており、少ない清掃時間でも効率的に飲み物をこぼした箇所を見つけられる。
大食堂では職員によるバンド演奏や、Nゲージジオラマも
子供連れが多い「新幹線ふれあいデー」だが、ベビーカーの預かり場所や授乳室も用意されているので、ストレスなく展示を見てまわることができる。午後になると、通路を行き交う来場者のなかには疲れて寝てしまった子供を抱く親の姿も多く見受けられるようになるが、ルートの途中にも小さいテントが用意されており、子育て世代にとって配慮がなされたイベントということが感じられる。
また、大食堂内では、ステージも用意され、JR西日本の職員によるバンド演奏が楽しめる
グッズ販売も魅力! 大人の鉄道ファンも集まったショップテントゾーン
敷地の一番南側にあるグッズ販売ゾーン。販売だけでなく、各自治体のアピールテントなども並んでおり、多くの家族連れが休憩できる。
また、新幹線ふれあいデーでは、毎回子供向けにスタンプラリーが行なわれているが、今回は山陽新幹線を走る車両イラストのカード4種を集めて新幹線のイラスト入りマグネットがプレゼントされた。カードの裏面を組み合わせると博多総合車両所の全景写真となる。
新幹線ふれあいデーは「新幹線に乗って、新幹線を見にいく」イベントでもある
博多総合車両所の周辺には駐車場が用意されていないので、公共の交通機関での来場となるケースがほとんど。そこで、新幹線ファンにお勧めしたいのが、博多駅から博多南線を利用して、博多南駅へ向かう方法。
東京方面から博多駅に到着した新幹線は、一度博多総合車両所へ回送されるが、その敷地に隣接している博多南駅までの一駅分に乗車することができるのだ。博多駅の券売機には、「博多南駅」のボタンが用意されているので、片道300円(大人)で乗車可能。ふれあいデーのようなイベントの日は混雑すること必至なので、あらかじめ往復券を購入しておくことをオススメする。
なお、この博多南線は、博多総合車両所がある那珂川町の住民たちが博多駅方面へ通勤したいという要望から利用が可能となった経緯がある。なんといっても300円で新幹線に乗れる、というめずらしい路線でもある。
子供から大人まで、JR西日本を走る新幹線やこれまでの歴史、さらに整備光景など、充実の内容で楽しませてくれるのが、博多総合車両所の「新幹線ふれあいデー」だ。毎年変わらない展示によって、子どもたちが少しづつ知識を深めていく側面と、その年のトピックとなるコンテンツという、新旧のバランスがとれた大イベントとなっている。
毎年「鉄道の日」がある10月、日本全国で鉄道イベントが行なわれているが、「新幹線ふれあいデー」は遠方から福岡にやってくる来場者も多い。興味を持たれた読者は、次回の開催を現地で味わってみてはいかがだろうか。