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京阪電車、導入予定の座席指定特急車両は「プレミアムカー」

名称とデザインを決定

2016年9月1日 発表

特急に連結されるプレミアムカー

 京阪ホールディングスと京阪電車(京阪電気鉄道)は9月1日、2017年度上期の導入を目指している座席指定の特急車両について、「プレミアムカー」の名称とデザインを発表した。秋に寝屋川車両基地で開催の「ファミリーレールフェア」で試作モデルを展示予定。

 座席指定車両は、現在の特急に使用している8000系8両編成の1両を、座席指定車両として改造する。京都側から6両目となる6号車がプレミアムカーとなる。利用料金、予約・発売方法、アテンダントサービスなどは現在検討中という。

 京阪電車のデザインは「風流の今様」を基本コンセプトに「花鳥風月」といったモチーフを車両デザインに取り入れてきた。プレミアムカーでは、京阪特急伝統シンボルの鳩マークにプレミアムのグレード感を示す星を3つ組み合わせたエンブレムを作成、外観や内装にあしらう。外観は8000系車両の基本色の赤色、黄色、金色帯と調和を考慮しながら、京阪特急の伝統の「赤」を基調に、特別車両のエントランスとしての存在感をより際立たせる「金」を扉まわりに配した。京阪電車で初となる1両に1扉車へと改造、プライベート感あふれる車内空間へ誘うという。

プレミアムカーのエンブレム
扉は1両に1つ、扉まわりに金をあしらった

 室内も「風流の今様」や「花鳥風月」の考え方を取り入れ、快適性とパーソナル空間の演出にこだわった。漆黒、生成りの2色を基調にアクセントカラーの金が輝く客室とし、シートは大型のオリジナルのリクライニングシートで、現行車よりも前後間隔を拡大し1020mmとし、座面幅も460mmに拡大、背もたれの高さも770mmに高くした。2+1の3列とし、カーペット敷きの上に配置した。

室内はガラスで仕切られる
大型のシートは2+1の並び

 シートには大型テーブルを用意し、すべてのシートのひじ掛け部にコンセントを装備、移動中にPCや資料を広げたいというニーズにも応えた。

 なお、プレミアムカーの導入に向けて、車両を改造するため、9月24日から8000系の一部列車を7両編成にして運行、一部列車の使用車両や発着番線の変更も実施される。詳細は9月中旬頃から京阪電車のWebサイトで案内するという。

8両編成の6号車がプレミアムカーとなる
プレミアムカーを組み込んだ8000系車両