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JTB、約793万人分の個人情報流出の可能性がある対象者、内容について発表

提携先のdトラベル、Yahoo!トラベルも対応を案内

 JTB(ジェイティービー)は6月14日、グループ会社であるi.JTBのサーバーに、外部からの不正アクセスがあり、約793万人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。現在、流出の事実は確認されていないとしている。

 流出した可能性のある対象者と情報は以下のとおり。

対象者

 以下のサイトでオンラインで予約、またはJTBグループ内外のオンライン販売提携先(提携サイト)でJTB商品を予約した人。オンラインで予約後、店舗で精算した人も含まれる。
・JTBホームページ
・るるぶトラベル
・JAPANiCAN

個人情報の項目

 クレジットカード番号、銀行口座情報、旅行の予約内容は含まれていないが、以下の項目が、外部からの不正侵入者が作成して削除したデータファイルに含まれていたという。
・氏名(漢字、カタカナ、ローマ字)
・性別
・生年月日
・メールアドレス
・住所
・郵便番号
・電話番号
・パスポート番号
・パスポート取得日
(パスポート番号、パスポート取得日のうち、現在有効なものは約4300件)

 これを受けて、JTBでは「お客様特設窓口」を開設したほか、個人情報が流出した可能性のある人には、予約時に登録したメールアドレスあてに順次連絡するという。

「JTBお客様特設窓口」
 TEL: 0120-589-272 (受付時間 9時~20時30分、土曜・日曜・祝日含む)

販売提携先「dトラベル」も対象

 なお、販売提携先としてNTTドコモが提供する「dトラベル」サービスが含まれる。dトラベル利用者のうち、2014年2月27日~2016年3月21日まで、dトラベルを使ってオンラインで国内宿、国内ツアー、および海外ツアーを予約した約33万人が対象としている。

 dトラベルでも同様に「お客様特設窓口」を開設し、個人情報が流出した可能性のある人には、予約時に登録したメールアドレスあてに順次連絡するという。

「dトラベルお客様特設窓口」
 TEL: 0120-569-222 (受付時間 9時~20時30分、土曜・日曜・祝日含む)

Yahoo!トラベル掲載情報からのJTBの予約は対象だが、Yahoo!の情報流出はなし

 Yahoo!トラベルは公式ブログでJTBの発表について説明した。販売提携先として同サイトの旅行情報のなかにJTBの海外ツアー、国内ツアー、航空券、レンタカーと宿泊予約の情報も掲載しており、予約の際はJTBへと誘導している。

 今回、流出の可能性のある個人情報は、Yahoo!トラベル利用者がJTBのWebサイトに移動後、予約時にJTBのWebサイトで入力した個人情報のみが対象とされ、Yahoo! JAPAN IDなどヤフーに登録された個人情報は一切関係がなく対象外としている。Yahoo!トラベルは問い合わせ先として、JTBのお客様特設窓口を案内している。