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ヤフー、「Yahoo!地図」アプリで東京、渋谷、新宿各駅地下街の現在地確認とルート案内開始

Android版にて地磁気による屋内位置確認技術を実用化

2016年6月9日 発表

新宿駅地下街で現在地を表示したところ

 ヤフーは6月9日、地図アプリの「Yahoo!地図」をバージョンアップし、東京都の東京駅、新宿駅、渋谷駅の駅構内や地下街のルート案内を可能したと発表した。対応はAndroid版アプリのみで地磁気による屋内位置確認技術を使って実用化した。

 ヤフーによれば、地磁気による屋内位置確認技術の実用化は国内サービスで初めて。地下街においてカーナビのように現在地確認ができ、ルート案内が可能。ユーザーから「どの改札からどの出口を利用すれば良いのか分からない」「駅構内で迷ってしまう」などの声があり、アプリで駅構内のルート案内を開始した。

 アプリはGoogle Play ストアからダウンロードでき、無料で利用可能。現在の案内可能な駅は新宿駅、渋谷駅、東京駅。対応機種はAndroid 4.3以上で、一部機種では正常に動作しない可能性もあるという。ヤフーでは今後他の大型駅や大型商業施設施設でも屋内の現在地確認とルート案内の提供を目指すという。

 また、同時にルート案内機能のリニューアルも実施、カーナビのように現在地に応じて地図や案内が自動的に切り替わるようにした。ルート案内のリニューアルはAndroid版だけでなく、iPhone等のiOS版も同時に行なわれた。

 なお、今後公開となった地磁気や新ルートに対応したAndroid版バージョン5.11.0では、地図保存機能の一部に不具合があり、修正版を近日中にリリースする予定という。

ルート案内中、現在地は地下だが階段を上がって目的地までのルートを案内中
新宿駅の地下街などの屋内エリアを表示
「Yahoo!地図」アプリを使い、地下街を歩いて目的地に向かっている様子